ご利用にあたっての注意

「核医学(製品関連)FAQ」は、医療関係者の方を対象に、弊社製品をご使用いただく際の参考情報を提供することを目的としています。
ご使用者の判断と責任においてご活用いただき、その結果については責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。
製品のご使用にあたっては、最新の添付文書をご確認いただきますようお願いします。
本FAQを許可なく複写、複製、転掲、改変等を行うことはご遠慮ください。
製品についてご不明な点がございましたら、弊社製品お問い合わせ専用フリーダイヤル(フリーダイアル0120-076-941)にお問い合わせください。

 

※本サイトでの表記上の注意事項はこちら
キドニーシンチ®キット 99mTc製剤
Q.腎臓への集積機序は?
F080919
A.

肘静脈内に投与された99mTc-DMSAは静注後速やかに腎尿細管上皮細胞によって摂取され、かつ高率(90%)に腎皮質に集積し、かなり長期間蓄積、停留します。したがって、のう腫や水腎の存在する場合、あるいは腫瘍によってFunctioning tubular massが圧排されている場合は、欠損像として形態異常を示します1,2)

【参考文献】
1) キドニーシンチTc-99m注 添付文書(改訂5版), 2014
2) キドニーシンチキット 添付文書(改訂3版), 2010
mfaq130
Q.排泄経路・排泄率は?
F080919
A.

主に尿路系から排泄されます1)

 

血清クレアチニン値2.0mg/dLを超えない腎機能のほぼ正常な患者4例に対し、99mTc-DMSA185MBqを投与し、累積尿中排泄率を求めたところ、最初の1時間で4.15±2.05%、15時間で19.10±0.57%でした1)

【参考文献】
1) 石井 靖 他 : 核医学 13:7-12, 1976
mfaq131
Q.キドニーシンチキットを調製後に生理食塩液で希釈できますか?
F160028
A.

日本核医学会・日本核医学技術学会・日本診療放射線技師会・日本病院薬剤師会「放射性医薬品取扱いガイドライン 第3版」1)の「付録1.放射性医薬品調製手順書 第1章 調製時の一般的注意」には以下のように記載されています。

(7) 調製後の溶液を希釈しない。
調製後の溶液を希釈すると99mTc 放射性医薬品の分解が起こり、放射化学的純度が低下することがある。薬剤の放射能量を調整する時は、調製前に真空バイアル等を使用し、 必要量の99mTcO4-ナトリウム注射液に日本薬局方注射用生理食塩液を加えて、あらかじ め放射能量を調整してから薬剤の調製を行う。

 

調製前に、過テクネチウム酸ナトリウム(99mTc)注射液を日本薬局方生理食塩液で希釈して適切な濃度に調整してから、2~9mLを調製に用いてください2)

【参考文献】
1) 日本核医学会・日本核医学技術学会・日本診療放射線技師会・日本病院薬剤師会 : 「放射性医薬品取扱いガイドライン 第3版」 p.9, 2017
2) 日本メジフィジックス : テクネチウム調製用キット使用の手引き p.21-22(2016年10月改訂版)
mfaq142
Q.キドニーシンチキットを調製後に過テクネチウム酸ナトリウム(99mTc)注射液を追加できますか?
F160048
A.

日本核医学会・日本核医学技術学会・日本診療放射線技師会・日本病院薬剤師会「放射性医薬品取扱いガイドライン 第3版」1)の「付録1.放射性医薬品調製手順書 第1章 調製時の一般的注意」には以下のように記載されています。

(6) 標識後のキット製剤に99mTcO4-ナトリウム注射液を追加しない。
調製完了後のキット製剤の放射能量が不足しているからといって、そこに99mTcO4-ナトリウム注射液を追加しても、還元剤や配位子(薬剤)が既に反応を完了しているため、追加された99mTcO4-ナトリウムとの反応が進行せずに標識低下を起こす恐れがある。

 

調製前に、過テクネチウム酸ナトリウム(99mTc)注射液を適切な濃度に調整してから、2~9mLを調製に用いてください2)

【参考文献】
1) 日本核医学会・日本核医学技術学会・日本診療放射線技師会・日本病院薬剤師会 : 「放射性医薬品取扱いガイドライン 第3版」 p.8-9, 2017
2) 日本メジフィジックス : テクネチウム調製用キット使用の手引き p.21-22 (2016年10月改訂版)
mfaq143
Q.腎摂取率の正常値について情報はありますか?
F150915
A.

健常成人の99mTc-DMSA腎摂取率(両腎)は40~50%前後と報告されています。ただし算出方法や撮像開始時間により値は変動します1)

【参考文献】
1) 玉木 長良 他 : 臨床腎臓核医学 p.7-16, 1997
mfaq132
Q.異所性集積の情報はありますか?
F050922
A.

以下の文献報告があります。

集積部位

原因(疾患・機序等)

肝集積

高度腎機能障害1) 、酸塩基バランスの不均衡(塩化アンモニウム投与により生じた酸性尿を伴うアシドーシス2) 、尿細管アシドーシス3))、バイアル内の空気添加4)

脾臓集積

アミロイドーシス5)

骨・骨髄集積

腎性骨異栄養症による骨ターンオーバーの亢進、ミネラルバランスの変化に起因するコロイド形成による細網内皮系組織への分布 6)

膀胱集積

高度腎機能障害1)、特発性尿細管性蛋白尿症7)、尿細管アシドーシス 8)

腎集積低下

高度腎機能障害1,9)、尿細管の再吸収障害1)(尿細管アシドーシス 3,8)やFanconi症候群等)

 

※腎集積が著しく低い場合は、肝や膀胱の集積増加・バックグラウンドの増強を伴うことが多い。

 

【参考文献】
1) 久田 欣一 他 : 最新臨床核医学 第3版 p.482-486, 2000
2) Corine A.Yee 他 : J Nucl Med 22:1054-1058, 1981
3) Caglar M 他 : Ann Nucl Med 16:499-501, 2002
4) Taylor. A Jr 他 : J Nucl Med 21:1190-1193, 1980
5) Bava S 他 : J Post Gred Med 51:119-121, 2005
6) Caglar M 他 : Ann Nucl Med 7:281-283, 1993
7) 松山 健 他 : 小児科臨床 53:317-322, 2000
8) Green DA 他 : Br J Radiol 70:1291-1292, 1997
9) 大石 幸彦 他 : 泌尿器科紀要 33:1749-1754, 1987
mfaq133