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スズコロイドTc-99m注調製用キット 99mTc製剤
Q.肝臓およびセンチネルリンパ節への集積機序は?
F080828
A.

[肝臓]

99mTc-スズコロイドの肝集積は、肝実質の約15%を占める網内系細胞(RES細胞)中のKupffer細胞の異物貪食能に基づきます。コロイド粒子の体内分布は網内系細胞の分布及びこれを含む臓器の血流量の多寡に左右され、粒子が小さいほど肝ヘの集積が大きくなり、粒子が大きいほど脾ヘの集積が大きくなります1)

 

[センチネルリンパ節]

肝集積と同様の機序により皮下、皮内に放射性コロイドを注入すると、区域リンパ節の網内系に摂取されリンパ節やリンパ流が描出されます。この機序を利用して、リンパシンチグラフィにより病巣部周囲のリンパ系を描出することができます2,3)

【参考文献】
1) スズコロイドTc-99m注調製用キット 添付文書(改訂6版), 2016
2) スズコロイドTc-99m注調製用キット インタビューフォーム(改訂10版), 2017
3) 久田 欣一 他 : 最新臨床核医学 第3版 p.152-153, 2000
mfaq0170
Q.尿中排泄率は?
F080828
A.

累積尿中排泄率は1時間で1%前後、24時間で約6%でした1)

【参考文献】
1) スズコロイドTc-99m注調製用キット 添付文書(改訂6版), 2016
mfaq0171
Q.スズコロイドTc-99m注調製用キットを調製後に生理食塩液で希釈できますか?
F160028
A.

日本核医学会・日本核医学技術学会・日本診療放射線技師会・日本病院薬剤師会「放射性医薬品取扱いガイドライン 第3版」1)の「付録1.放射性医薬品調製手順書 第1章 調製時の一般的注意」には以下のように記載されています。

(7) 調製後の溶液を希釈しない。
調製後の溶液を希釈すると99mTc 放射性医薬品の分解が起こり、放射化学的純度が低下することがある。薬剤の放射能量を調整する時は、調製前に真空バイアル等を使用し、 必要量の99mTcO4ナトリウム注射液に日本薬局方注射用生理食塩液を加えて、あらかじめ放射能量を調整してから薬剤の調製を行う。

 

調製前に、過テクネチウム酸ナトリウム(99mTc)注射液を日本薬局方生理食塩液で希釈して適切な濃度に調整してから、1.5mLを調製に用いてください2)

【参考文献】
1) 日本核医学会・日本核医学技術学会・日本診療放射線技師会・日本病院薬剤師会 : 「放射性医薬品取扱いガイドライン 第3版」 p.9, 2017
2) 日本メジフィジックス : テクネチウム調製用キット使用の手引き p.27-28 (2016年10月改訂版)
mfaq0172
Q.スズコロイドTc-99m注調製用キットを調製後に過テクネチウム酸ナトリウム(99mTc)注射液を追加できますか?
F160048
A.

日本核医学会・日本核医学技術学会・日本診療放射線技師会・日本病院薬剤師会「放射性医薬品取扱いガイドライン 第3版」1)の「付録1.放射性医薬品調製手順書 第1章 調製時の一般的注意」には以下のように記載されています。

(6) 標識後のキット製剤に99mTcO4ナトリウム注射液を追加しない。
調製完了後のキット製剤の放射能量が不足しているからといって、そこに99mTcO4ナトリウム注射液を追加しても、還元剤や配位子(薬剤)が既に反応を完了しているため、追加された99mTcO4ナトリウムとの反応が進行せずに標識低下を起こす恐れがある。

 

調製前に、過テクネチウム酸ナトリウム(99mTc)注射液を適切な濃度に調整してから、1.5mLを調製に用いてください2)

【参考文献】
1) 日本核医学会・日本核医学技術学会・日本診療放射線技師会・日本病院薬剤師会 : 「放射性医薬品取扱いガイドライン 第3版」 p.8-9, 2017
2) 日本メジフィジックス : テクネチウム調製用キット使用の手引き p.27-28 (2016年10月改訂版)
mfaq0173
Q.粒子径について情報はありますか?
F080811
A.

「放射性医薬品基準1)の「第4 医薬品各条 14 テクネチウムスズコロイド(99mTc)注射液」では下記のように定められています。

粒度試験
本品 0.1mLを採り、孔径が 0.2μm 及び 12μm のポリカーボネートフィルムフィルターでろ過するとき、12μm フィルターを通過して 0.2μm フィルターに残留する放射能は全放射能の 87%以上である。

 

※放射性医薬品基準とは、放射性医薬品について、薬機法第42条第1項の規定によりその製法、性状、品質、貯法等に関する基準を定めたものです1)

 

その他、99mTcO4-とスズを1:1で標識した際の粒子径は712±83nm(平均値±SD)であったとの報告2)があります。

【参考文献】
1) 平成25年03月29日付 厚生労働省告示第83号 「放射性医薬品基準」
2) Higashi H 他: J Surg Res 121:1-4, 2004
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