ダットスキャン静注 症例集
紹介した症例は臨床症例の一部を紹介したもので、全ての症例が同様な結果を示すわけではありません。
DaTViewによる画像解析は、核医学画像解析ソフトウェアmedi+FALCONを使用する事で実施可能です。

レビー小体型認知症(DLB)とアルツハイマー型認知症(AD)の鑑別

症例提供 : 東京都健康長寿医療センター放射線診断科 伊藤 公輝先生

現所属 : 国立がん研究センター中央病院 放射線診断科

80歳台後半 男性

主  訴

見当識障害、振戦

現 病 歴

X-2年 : 同じ話を繰り返し、聞き返しが多くなった。

 

X-1年 : 骨折で入院後、見当識障害が出現。認知症の精査のため、紹介受診。診察時に振戦を認めるも、幻視などを疑うエピソードは認められなかった。来院時のMMSE22/30点(遅延再生0/3)、HDS-R 15/30点(遅延再生1/6)であった。
画像診断にて、海馬の萎縮は描出されず、脳血流SPECTにて頭頂葉の低下に加え、右後頭葉内側の低下がみられた。また、心臓交感神経シンチグラフィにて軽度集積低下(H/M比1.8、カットオフ2.0)が認められたため、臨床症状よりアルツハイマー型認知症(AD)が疑われるもレビー小体型認知症(DLB)合併などの可能性も除外できなかった。

 

X年 : DLBの診断のため、DaTSCANを施行した。

治療・経過

治療薬ガランタミン2錠(24mg)の内服を継続している。

効能効果外


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MRI
T1WI

T1WI画像

VSRAD

VSRAD画像

T1強調画像では海馬の萎縮は描写されなかった。
VSRADでのVOI内萎縮度(Z-score)は0.55でほとんどみられなかったが、関心領域以外の帯状回後部から楔前部の萎縮が描出されている。

●本資材中のVSRAD表記はVSRAD文献発表時の表記を使用しております。
 現在は医療機器承認を受け名称表記が変更されています。

 

 

脳血流SPECT

 

頭頂葉の低下に加え、右後頭葉内側の低下が認められた。

DaTSCAN
Original画像
Original 画像

 

両側の線条体の集積は明瞭で形態異常も認められなかった。このためDLBの可能性は低いと考えられた。
DaTView結果画像
DaTView 結果画像

SBRは使用機種、コリメータ、画像再構成法等によって変動します。

 

 

両側の線条体の集積は明瞭で形態異常も認められなかった。このためDLBの可能性は低いと考えられた。

まとめ

臨床症状や神経心理検査などからADを疑ったが、MRIで海馬の萎縮は無く、脳血流SPECTで右後頭葉内側の集積低下がみられ、DLBの合併の可能性もあった。DaTSCANは正常集積であり、DLBの可能性は低いと考えられた。

 

 

 


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