ダットスキャン投影のポイントヘッダ
  • 紹介した症例は臨床症例の一部を紹介したもので、全ての症例が同様な結果を示すわけではありません。
    「警告・禁忌等を含む使用上の注意」等については本書の裏面をご参照ください。
  • DaTViewによる画像解析は、株式会社AZEの「AZE VirtualPlace隼」を使用することで実施可能です。
  • ダットスキャン®静注の定量的指標であるSBR(Specific Binding Ratio)は使用機種、コリメータ、画像再構成法、被験者の年齢等によって異なりますので、その解釈には十分ご注意ください。

ダットスキャンの意義と特徴

ダットスキャン®静注(以下、ダットスキャン)のSPECT画像は、線条体におけるドパミントランスポーター(DAT)の分布を可視化することで、ドパミン神経の変性・脱落を伴うパーキンソン病(PD)を含むパーキンソン症候群(PS)の早期診断1)や、レビー小体型認知症(DLB)の診断精度の向上、治療方針の決定に寄与する診断技術である2)3)

1) Catafau AM et al: Impact of dopamine transporter SPECT using 123I-Ioflupane on diagnosis and management of patients with clinically uncertain parkinsonian syndromes. Mov Disord 19(10):1175-1182, 2004
2) Z.Walker et al: Dementia with Lewy bodies: a comparison of clinical diagnosis, FP-CIT single photon emission computed tomography imaging and autopsy. JNNP 78(11): 1176-1181, 2007
3) K.Tasche et al:Sensitivity and specificity of dopamine transporter imaging with 123I-FP-CIT SPECT in dementia with Lewy bodies:a phaseⅢ, multicentre study. J Nucl Med 54:1331-1338, 2013
基本原理
  • 神経伝達物質であるドパミンはシナプス小胞に包まれ、シナプス間隙に放出される。
  • 放出されたドパミンはドパミン受容体に結合し、信号が神経細胞に伝達される。
  • シナプス間隙のドパミンはDATにより再取り込みされ、シナプス小胞に貯蔵される。
  • ドパミン神経の変性・脱落がみられるPSでは、ドパミン神経の減少とともにDATが減少する。
datscan
POINT
ダットスキャンはドパミン神経の変性・脱落によるDAT低下を画像化
PS/認知症の鑑別診断

PSの早期診断に加え、ドパミン神経脱落を伴うDLBと、伴わないアルツハイマー型認知症(AD)など他の認知症との鑑別にも有効である4)

datscan

G.Kagi et al. JNNP 81:5-125)を基に一部改変

4) I.Mckeith et al: Nigrostriatal dopamine terminal imaging with dopamine transporter SPECT: An update. Lancet Neurol 2007; 6(4):305-313
5) G.Kagi et al: The role of DAT-SPECT in movement disorders. JNNP 81:5-12, 2010
POINT
PSの早期診断・早期治療、類似疾患との鑑別に有用