ダットスキャン静注 症例集
紹介した症例は臨床症例の一部を紹介したもので、全ての症例が同様な結果を示すわけではありません。
DaTViewによる画像解析は、核医学画像解析ソフトウェアmedi+FALCONを使用する事で実施可能です。

脳血管性パーキンソニズム②

症例提供 : 小牧市民病院脳神経外科 飯塚 宏先生

現所属 : 済衆館病院 脳神経外科

70歳台後半 男性

主  訴

左上下肢の片麻痺(徐々に改善し ADLは自立)

現 病 歴

X-3年 : 高血圧症、脂質異常症の既往があり、脳梗塞発症。

 

X-2年 : 2度目の脳梗塞を発症。

 

X-1年 : 精査にて右側の頚部内頚動脈の高度の狭窄を指摘され当院に紹介。NASCET85%、PSV320cm/s以上、乱流あり。プラークは安定。CASを施行(Carotid WALL)。
術後の経過は良好。虚血症状なし、過灌流徴候もなし。抗血小板剤2剤を服用。退院後、外来通院している。

 

X年 : 徐々に歩行がおぼつかなくなり、小刻みの不安定な歩行。歩行時に前屈みで特に足の出始めが悪い。元気もなくなり、箸を使うのもおっくうになった。振戦、固縮は明らかではない。
脳血管性パーキンソニズムを疑い、頭部MRIを再検。DaTSCANを施行。

治療・経過

レボドパの投与を行い、経過観察中。


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術前MRI
FLAIR

FLAIR画像

MRA

MRA画像

FLAIR画像で両側にラクナ梗塞がみられた。今回の病変は右頭頂葉Watershed領域であり、MRAで右内頚動脈の高度狭窄がみられた。

術後MRI
FLAIR

FLAIR画像

MRA

MRA画像

CAS後、歩行障害を中心とした症状悪化がみられたため、MRI及び頭部MRAを施行した。FLAIR画像では右頭頂葉の梗塞病変が明瞭になった程度の変化であった。またMRAでは開存状態は良好であった。

DaTSCAN
Original画像
Original 画像

 

視覚的には左右とも被殻の集積低下がみられ、特に右側の低下が著明である。
SBRも左右平均=2.10と全体的に低めで、右=1.67、左=2.54と右側の方が低値であった。
DaTView結果画像
DaTView 結果画像

SBRは使用機種、コリメータ、画像再構成法等によって変動します。

まとめ

脳梗塞の既往があり脳血管性パーキンソニズムを疑ったが、パーキンソン病の合併も否定しきれないため、DaTSCANを行った。DaTSCANで集積低下がみられたため、レボドパの投与を行い経過をみている症例である。

 

 

 


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