●紹介した症例は臨床症例の一部を紹介したもので、全ての症例が同様な結果を示すわけではありません。
「警告・禁忌を含む使用上の注意」等については添付文書を参照ください。
●DaTViewによる画像解析は、「核医学画像解析ソフトウェア medi+FALCON」†を使用することで実施可能です。(† 承認番号: 301ADBZX00045000)
進行性核上性麻痺(Progressive Supranuclear Palsy, PSP)
主 訴 |
歩行障害、認知機能低下 |
現 病 歴 |
X-2年 : アルコール多飲にて近医を受診し、脳萎縮を指摘された。
X-1年 : つまずきやすくなり、自発性が低下した。構音障害も出現。
X年 : 近医より歩行障害、認知機能低下にて紹介。 |
治療・経過 |
自立はできているが、転倒の回数が増加している。自宅に手すりを付けるなどで対応している。 |
両側線条体(左優位)に集積低下がみられ、特に被殻の低下が高度であった。
中脳被蓋の高度萎縮(64mm2;正中矢状断での面積の正常範囲は101~ 169mm2)3)が認められた。
■まとめ
臨床症状及びMRI等からPSPが疑われ、DaTSCANで左優位の両側線条体の高度集積低下により、黒質線条体の変性を確認でき、PSPと診断した。