
DaTViewによる画像解析は、核医学画像解析ソフトウェアmedi+FALCONを使用する事で実施可能です。
レビー小体型認知症(DLB)の疑い
主 訴
現 病 歴 |
エピソード記憶の低下
時期は不詳ながら夫より寝言の指摘あり。
X-4年頃 : エピソード記憶の低下を自覚。
X年 : 認知症罹患を心配して受診。 |
SBRは使用機種、コリメータ、画像再構成法等によって変動します。
両側線条体への取り込み低下を認めた。また、当施設ではCT補正を行っており、SBRが全般的に高めに出る傾向があることから、定量評価においても定性所見を支持し得る値と考えられた。
後頭葉の軽度血流低下を認める。
■まとめ
DLB移行型の軽度認知障害(MCI due to DLB)と診断された症例。定性的にも定量的にもドパミントランスポーターの取り込み低下が確認され、DLBの診断が補強された。こうしたケースを多々経験することから、本症例のようにDaTSCANで線条体への集積低下が見られた場合、DLBの可能性を考慮して臨床経過を注意深く観察する必要があろう。