ダットスキャン静注 症例集
紹介した症例は臨床症例の一部を紹介したもので、全ての症例が同様な結果を示すわけではありません。
DaTViewによる画像解析は、核医学画像解析ソフトウェアmedi+FALCONを使用する事で実施可能です。

レビー小体型認知症(DLB)の疑い

症例提供 : 横浜新都市脳神経外科病院内科・認知症診断センター眞鍋 雄太先生

現所属 : 神奈川歯科大学附属病院 認知症・高齢者総合内科

70歳台後半 女性

主  訴

 

現 病 歴

エピソード記憶の低下

 

時期は不詳ながら夫より寝言の指摘あり。

 

X-4年頃 : エピソード記憶の低下を自覚。

 

X年 : 認知症罹患を心配して受診。
既往歴は、特記事項なし。3親等以内での神経変性疾患なし。
初診時検査では、UPDRSⅢ 1/108、MMSE 29/30(視覚構成把握障害のみ)、NPI-hallucination 0/12、レム期睡眠行動障害(RBD)+、自律神経症状+(便秘, 起立性低血圧)、嗅覚障害-。
中核症状は全く欠くものの、先行する認知機能障害として視覚構成把握障害を認め、支持的特徴のRBDを認めた。MRIでは側頭葉下部内側域に萎縮は認められず、possible DLBと考えられた症例である。

DaTSCAN
Original画像

Original 画像

DaTView結果画像

DaTView 結果画像

SBRは使用機種、コリメータ、画像再構成法等によって変動します。

両側線条体への取り込み低下を認めた。また、当施設ではCT補正を行っており、SBRが全般的に高めに出る傾向があることから、定量評価においても定性所見を支持し得る値と考えられた。

IMP-脳血流SPECT
Original画像

Original 画像

 

後頭葉の軽度血流低下を認める。

まとめ

DLB移行型の軽度認知障害(MCI due to DLB)と診断された症例。定性的にも定量的にもドパミントランスポーターの取り込み低下が確認され、DLBの診断が補強された。こうしたケースを多々経験することから、本症例のようにDaTSCANで線条体への集積低下が見られた場合、DLBの可能性を考慮して臨床経過を注意深く観察する必要があろう。