超高齢化社会となったわが国では認知症や認知機能低下を伴う高齢者は増加している。このような中、認知症を適時に診断し、治療やケアを適切に導入することが求められるようになった。
認知症にはAlzheimer型認知症をはじめ、血管性認知症やLewy小体型認知症などの多岐にわたる疾患がある。臨床症状や診察だけでは診断に苦慮することがあり、このような時には脳血流SPECTによる脳局所の血流状態の把握が有用となる。
今回は川崎医科大学 認知症学 主任教授 和田 健二(わだ けんじ)先生に、脳血流SPECTを中心に臨床経験や実症例を用いて解説いただきました。

 

*本動画は、2021年8月31日(火)に実施したWeb講演会の内容を一部抜粋したコンテンツです。

認知機能の脳局在から紐解く認知症診療 ~脳血流SPECT活用術~

Chapter

 

1.数字でみる認知症、包括的な病状把握の重要性

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Alzheimer型認知症の有病者数は約360万人とも言われています。その中で、医療・介護に伴うコストは決して少なくありません。適時適切な診断には、包括的な評価を用いることが大切です。
2.背景にある疾患を画像診断も駆使して把握する

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認知症の診断では、問診等に加えて画像診断を用いることで、治療可能な疾患を見逃さないことが大切です。また、認知機能の状態や背景疾患を考慮して鑑別診断を行います。
3.脳血流SPECTによる血流低下所見を症状と結びつける

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形態画像で診断が難しい場合、脳血流SPECTが有用です。脳血流SPECTを診断に活用する際には、血流低下の脳局在を把握することで病態理解に役立つことがあります。
4.脳血流SPECTを背景病理の把握に役立てる

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脳血流SPECTが背景病理の把握に役立った症例を紹介しています。鑑別診断に迷う症例では、形態画像に加えて核医学検査を考慮することも重要です。