認知症の高齢者を見逃さない老年病医学的アプローチ<br />

複数の疾患を併せ持ち、若年者とは生理学的にも大きな相違がみられる高齢者では、臓器別・領域別ではなくより包括的または全人的な医療が求められている。特に認知症においては、アルツハイマー型認知症(AD)だけではなく、レビー小体型認知症(DLB)等を含む様々な原因疾患があり、これらを早期に診断、鑑別することは、認知症を持つ高齢者のQOLや健康寿命に影響する。


今回は東京医科大学 高齢総合医学分野 主任教授 清水 聰一郎(しみず そういちろう)先生に、認知症の高齢者を見逃さないために機能画像診断、とくに脳血流SPECT検査の適応とタイミングについて解説いただきました。

*本動画は、2021年5月26日(水)に実施したWeb講演会の内容を一部抜粋したコンテンツです。

Chapter

1.

形態画像だけでは難しいアルツハイマー型認知症(AD)の診断

神経変性疾患、特に認知症の診断については脳の萎縮が目立たないケースもあるため、若年例や混合病理を考えると形態画像だけで正確な診断は困難な場合が考えられます。若年性のADで典型的な血流低下所見を呈した症例を紹介いたします。
2.

レビー小体型認知症(DLB)の鑑別診断の意義 

DLBは多彩な症状を呈し、ADとは異なる臨床経過を辿ります。
正しい鑑別診断により、患者の経過を予測することで、介護者の負担軽減に貢献することができると考えます。
3.

脳SPECT活用事例:DLB典型例、ADからの診断変更例

DLBの典型的な疾患例、DaT-SPECTによりADからDLBへ診断変更となった症例を紹介いたします。