認知症 脳血流SPECT読影のポイント
・掲載されている薬剤の使用にあたっては、各製剤の最新の電子添文を参照ください。
・紹介した症例は臨床症例の一部を紹介したもので、全ての症例が同様な結果を示すわけではありません。
・3D-SSP_Z-Graphによる画像解析は「核医学画像解析ソフトウェア medi+FALCON」を使用することで実施可能です。
(※認証番号:301ADBZX00045000)
・画像提供:兵庫県立姫路循環器病センター

認知症 脳血流SPECT 読影のポイント

近畿大学医学部 放射線医学教室 放射線診断学部門 教授 石井 一成先生より voice_w120h40px.png

 

認知症の早期診断、早期介入の重要性が唱えられ、認知症の早期鑑別診断を目的とした脳血流SPECT検査が活用されています。
 しかし、脳核医学を専門とする医師が少ないため、認知症における脳血流SPECT画像の読影は一般放射線科医、画像検査に詳しくない認知症診療医によって行われる場合もあります。そのため3D-SSP解析やZ-Graphなどの統計画像解析のソフトウェアが利用されていますが、これらのソフトウェアは読影補助として使用するものであり、脳血流SPECT画像の読影はオリジナル断層像が基本となります。また統計画像解析の結果を正しく理解するためにもオリジナル断層像の読影は大切です。

 

しかし、そうは言っても実際、どのように読影すればよいかわからないとの声も耳にします。
そこでアルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症などの代表的な認知症の画像検査を提示しながらMRIと脳血流SPECTオリジナル断層像、そして統計画像解析結果の読影ポイントについて解説していきます。
この解説が脳血流SPECT画像の読影に慣れておられない先生方のお役に立てれば幸いです。

 

監修 : 石井 一成先生
近畿大学医学部 放射線医学教室 放射線診断学部門 教授