認知症 脳血流SPECT読影のポイント
  • ● 「警告・禁忌等を含む使用上の注意」等については添付文書 ご参照ください。
  • ● 紹介した症例は臨床症例の一部を紹介したもので、全ての症例が同様な結果を示すわけではありません。
  • ● 3D-SSP/Z-Graphによる画像解析は、「核医学画像解析ソフトウェア medi+FALCON」を使用することで実施可能です。(※認証番号:301ADBZX00045000)
  • ● 本コンテンツで使用している画像の提供元:兵庫県立姫路循環器病センター

 

3D-SSP解析とZ-Graphについて

3D-SSP解析について
画像1

3D-SSP解析はMinoshimaら1)によって開発された統計学的画像解析法です。
解剖学的標準化後、皮質のカウント情報を脳表に投射した脳表血流画像を作成し、これを複数の正常例から作成した正常データベース(NDB)と比較し、正常平均から乖離した部位をZ-scoreで画像表示する方法です。血流低下部位が陽性所見として画像表示されます。

1)Minoshima S, Frey KA, Koeppe RA, Foster NL, Kuhl DE. J Nucl Med 1995; 36: 1238-48
Z-Graph解析について

Z-Graph解析画像

 

Z-score画像に設定した関心領域内の血流低下Z-scoreの合計値を関心領域の大きさで正規化した『血流評価指標』を使って、血流低下の程度を評価します。
解析症例の『血流評価指標』を複数正常例のZ-score画像から計算した『血流評価指標の正常閾値』と比較した結果をグラフ上に表示します。関心領域内の血流低下が強い場合や範囲が広い場合この指標は高くなります。