認知症診療に活かす 脳血流SPECT検査ページへのバナー

紹介した症例は臨床症例の一部を紹介したもので、全ての症例がどどうような結果を示すわけではありません。
3D-SSP_Z-Graphによる画像解析は核医学画像解析ソフトウェア medi+FALCONを使用することで実施可能です。

医療連携による脳血流SPECT検査利用例
アルツハイマー型認知症診断(Case 2)

 受診の経緯
自動車運転免許更新時の認知機能検査で第1分類と判定されたため、診断書を目的に1人で受診。
 受診後の経過
約1年前から物忘れが進行し物を置いた場所がわからなくなる。時間や場所の見当識障害を認め、計算力、遅延再生能力、注意力や集中力の低下も認める。
MMSE: 20/30点 HDS-R: 17点
同居者から患者の日常生活の情報は得られないが、MRIでは海馬を含む側頭葉の萎縮を認め、認知症鑑別診断のため実施した脳血流SPECT検査でもアルツハイマー型認知症を示唆する画像所見であり、症状と合わせアルツハイマー型認知症と診断した。本人に病識がないため、診断根拠として画像検査の結果も提示しながら認知症であること、運転の継続は危険であることを説明し免許の自主返納を強く勧めた。運転免許継続の意思は強かったが、診断書を提出し運転免許取り消しとなった。その後コリンエステラーゼ阻害薬による治療を開始した。 

MRI検査
T2強調像、T1強調像
VSRAD VOI内萎縮度 Zscore平均3.98

 

画像所見
海馬を含む 両側側頭葉の高度萎縮を認める
脳血流SPECT パーヒューザミン®注(123I-IMP)

Original画像、3D-SSP_Z-Graph解析、関心領域

 

 

画像所見
両側側頭葉、後部帯状回から楔前部と左頭頂葉の血流低下を認める。
後頭葉の血流は保たれている。アルツハイマー型認知症を示唆する血流分布である。
運転免許証の自主返納について
運転免許証を自主返納した場合は自治体等による優遇措置を受けることができますが、認知症との診断書が提出され、都道府県公安委員会の判断に基づき運転免許が取り消されたり、その対象となると、自主返納はできなくなり、自治体支援を受けることもできなくなります。そこで認知症の鑑別診断の結果、認知症と診断した場合は、自主返納を勧めています。認知症と診断した場合、ご本人・ご家族の方にも病態を説明し認知症の原因疾患に応じた治療を開始する必要があるため、脳SPECT検査を利用した鑑別診断を行っています。