認知症疾患医療センターの役割と脳SPECT検査の活用事例

脳SPECT検査と認知症鑑別診断について

脳SPECT検査と認知症鑑別診断

脳SPECT検査は短半減期の放射性同位元素で標識した薬剤を使用して行う画像検査です。
脳SPECT検査装置を保有しているか、他の医療機関との連携体制で活用できることが認知症疾患医療センターの施設要件となっています。

 

脳SPECT検査と認知症鑑別診断 画像

 

認知症疾患診療ガイドライン20171)での脳SPECT検査の位置づけ
CQ 2-8 推奨 1B(強い推奨) 
形態画像検査(CT/MRI)を行い、治療可能な認知症を除外する。MRI検査により得られる脳局所の萎縮パターンと信号変化の有無と分布は、認知症の鑑別診断に有用である。脳血流SPECT、ドパミントランスポーターシンチグラフィ、心臓交感神経シンチグラフィなどの機能画像は認知症の鑑別診断に有用である。 

1)認知症疾患診療ガイドライン2017 医学書院 p39