かかりつけ医のための認知症診療Q&A アルツハイマー型認知症

Q4.認知症診療における脳SPECT検査の役割は?

answer
アルツハイマー型認知症をはじめとする認知症の診断を確実にできる臨床検査はありません。そのなかで脳SPECT検査は、認知症に進展しているのか否か判断できない事例での診断補助に役立ちます。

脳SPECT検査が診断に役立った事例

病歴ならびにテスト式認知機能検査からアルツハイマー型認知症の可能性を考え、脳SPECT検査で確診に至った事例である。

60歳台後半 男性 妻に連れられて受診


  • 1年前から物忘れに気づかれた。注文された寿司を握り忘れてしまうことがある。趣味のテニスに行きたがらない。たまに出かけても忘れ物をすることが多くなってきた。
  • 外出したがらない。人とつき合うことを嫌がるようになった。
  • 連れてきた妻は、以前と比べて少し違ってきていると感じている。
  • 年齢、生年月日、月日、曜日、店を開店した時期やその後の経過などは正しく陳述。
  • 前日の夕飯の内容を想起不能、診察当日の朝ご飯の内容にも誤りあり。
  • MMSEは26/30点(見当識;日時・場所4/5可、計算4/5可、3段階の実行2/3、その他は良好)ADAS-J cog.は7点(2~8点が正常範囲)

MRIT1強調画像 時間描画テスト パーヒューザミン注による脳SPECT検査

 

 

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