・掲載されている薬剤の使用にあたっては、各製剤の最新の電子添文を参照ください。
・紹介した症例は臨床症例の一部を紹介したもので、全ての症例が同様な結果を示すわけではありません。
・DaTViewによる画像解析は「核医学画像解析ソフトウェア medi+FALCON」※を使用することで実施可能です。
(※認証番号:301ADBZX00045000)
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レビー小体型認知症の原因と画像所見
レビー小体型認知症の原因と診断方法
レビー小体型認知症との鑑別が必要な病気の画像所見
- 監修
- 眞鍋 雄太 先生
神奈川歯科大学 臨床先端医学系認知症医科学分野 認知症・高齢者総合内科 教授
- 画像提供
- 横浜新都市脳神経外科病院
レビー小体型認知症の原因と画像所見について

ダットスキャン静注を用いたドパミントランスポーターシンチグラフィ(DAT-SPECT検査)は、黒質線条体ドパミン神経終末部に高発現するドパミントランスポーター(DAT)の変性や脱落を評価することが可能であり、パーキンソン病およびパーキンソン症候群1,4)やレビー小体型認知症2)の診断に有用とされている。一方で、アルツハイマー型認知症、特発性正常圧水頭症(iNPH)、シャルル・ボネ症候群など、ドパミン神経の変性や脱落が認められない疾患では、DATへの本剤の集積は保たれる。このような集積パターンの違いを利用することで、ドパミン神経障害を伴う疾患との鑑別が可能となる1,3,5)。
本資料ではレビー小体型認知症の原因と画像検査を中心とした診断方法について解説するとともに、レビー小体型認知症と鑑別を要するその他の疾患についての画像も併せて提示する。
レビー小体型認知症の原因と診断方法について

① 黒質のドパミン神経でつくられたドパミンが線条体に送られます。
② 線条体から大脳皮質に運動を調整する指令が出されます。
③ 指令を受けた大脳皮質から、全身に運動の指令が伝えられます。
ドパミントランスポーターシンチグラフィ検査を受ける際の注意事項
- 検査の予約日時を守ってください。
- 妊娠中・授乳中の方は申し出てください。
- アルコールに過敏な方、その他過敏症の既往歴のある方は申し出てください。
- 何らかの治療薬を服用中の方は申し出てください。
レビー小体型認知症との鑑別が必要な病気の画像所見
- MRI/ドパミントランスポーターSPECTの疾患ごとの代表的な画像所見を提示するため、異なる被験者の画像を組み合わせている例もあります。
- 医師の判断により、必要に応じて他の検査が追加される場合があります。
レビー小体型認知症(DLB)2)

アルツハイマー型認知症(AD)3)

特発性正常圧水頭症(iNPH)1)

*:集積低下との報告もあります。 Pozzi NG, et al. Movement Disorders 2021 Jan;36(1):124-132
大脳皮質基底核変性症4)

シャルル・ボネ症候群**5)

**:著しい視力障害による幻視
1) Tatsch K, et al. J Nucl Med. 2013; 54(8): 1331-8
2) Ian Mckeith, et al. Lancet Neurol. 2007; 6(4): 305-13
3) Alan J. Thomas, et al. Neurology, 2017: 88(3): 276-83
4) Roberto Cilia et al PLoS One. 2011; 6(5): e18301
5) Luis C. Rojas. Charles Bonnet Syndrome, 2023. July 25, StatPearls.
