日本メジフィジックス 医療関係者専用情報

肺【主な核医学検査】

肺換気シンチグラフィ

使用される放射性医薬品
81mKrガス 【商品名:クリプトン(81mKr)ジェネレータ
検査の原理
81mKrなどの不活性ガスは水に溶けにくい性質をもっています。これらのガスは吸入することにより、局所肺換気能に従って肺に分布し、呼気中に排泄されるため肺の換気能を検査することができます。
81mKrの物理的半減期は13秒と短いため、持続的に吸入することにより安静呼吸時の換気分布がわかります。
検査の流れ、注意事項
特に前処置等の注意点はありません。
81mKrガス81mKrガスを必要な時間吸入しながら、肺シンチグラムを撮像します。また、多方向からの撮像やSPECT撮像を実施することもあります。
解析方法、定量法
81mKr:加湿した酸素(または空気)を0.3〜3.0L/分の流速で81Rb−81mKrジェネレータに流し、溶出された81mKrガスを被検者の口にセットしたマスクを介して吸入します。仰臥位(または座位)にて前後面、両側面、両斜位の8方向を撮像し、SPECT撮像を追加する場合もあります。
肺血流シンチグラフィと同日に評価する場合は、先に81mKrガスによる換気シンチグラフィを施行した後、81mKrガスの吸入を停止し、同一位置において99mTc-MAAを投与し撮像します。
臨床的意義
  • 閉塞性肺疾患などのびまん性肺疾患の換気評価が可能です。
  • 肺塞栓症の診断に有用です。
  • 気腫性嚢胞や気道閉塞部位の診断、肺手術後の機能評価に有用です。

肺血栓塞栓症

81歳女性。肺血流シンチグラフィでは、右中肺野、左上肺野に比較的大きな欠損像がみられ、右後下肺野、右前下肺野にも小さな欠損がみられる。いずれも肺換気シンチグラフィではほぼ正常の換気分布であり、V/Qミスマッチを呈しており、肺血栓塞栓症に相当する所見であった。