各論 日本大学病院 循環器内科 松本 直也

症例4

わずかな欠損しか認めない
壁運動低下症例

  • 60歳代の男性。主訴:呼吸困難。
  • 喫煙歴40年。
  • 心エコー図にて全体的壁運動低下(global hypokinesis)を認めたため心筋虚血の精査のためにアデノシン負荷心筋血流SPECT検査を施行した(図21)。
  • QGSによるLVEFは30%台で左室壁は全体的壁運動低下を示していた。

考えられる診断は?

薬剤負荷時

安静時


図21

本症例では負荷時像・安静時像共にdistal anteroseptumに固定性のわずかな欠損を認めるものの、その他に異常は無くQGSがglobal hypokinesisを示していることから1次性または2次性(弁膜症によるものなどを含む)拡張型心筋症と読影する。