核医学とはどんな検査?_装置・撮像法

核医学検査で使われる装置・撮像法

核医学検査に使われる装置は、大きく分類してSPECT装置とPET装置があります。
SPECT装置は1台から4台の検出器で構成されていますが、多くは2検出器型のガンマカメラが使用されています。(図1)
PET装置の多くはリング型検出器を有しており、外見はCT装置に類似しています。(図2)
また、最近のSPECT装置やPET装置はCT装置を内装しており、人体組織に起因する減弱補正やCT画像との重ね合わせ画像(融合画像)の作成が容易に実施できます。

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図1

 

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図2

撮像法には
   平面(プラナー像)撮像法
   全身撮像法
   断層撮像法(SPECT・PET)があります。
多くの検査法では、1回の検査時間が10~30分程度となっています。
放射性医薬品を投与して、目的とする臓器に集積する過程を調べる検査法や、投与の10分~数時間後に検査する検査法もあります。
全身撮像法は、患者さんの前後方向に検出器またはベッドを移動させて検査します。
断層撮像法では、患者さんの体軸方向に検出器を回転させながら検査し、10~20分を要します。
また、心臓の検査の場合には胸部に心電図の電極をつけて、心拍と同期させて検査(ゲート収集)を行います。