FDG-PET/CTによるリンパ腫の病期診断

リンパ腫の病期診断 濾胞性リンパ腫(グレード2)

症例2

60歳台女性 濾胞性リンパ腫(グレード2)
*紹介した症例は臨床症例の一部を紹介したもので、全ての症例が同様な結果を示すわけではありません。

左顎下腺腫瘍を主訴とした症例で、最初に施行された頸部~上腹部の非造影CTでは左顎下腺病変のみの指摘であった。
その後、針生検にて悪性リンパ腫と診断され、病期診断目的で施行されたPET/CTでは、左顎下腺病変(図2-b)に加え、縦隔軟部組織腫瘤、多発リンパ節病変(右腋窩、左胸骨傍、肝門部)、肝病変が指摘可能であり、臨床病期はⅣ期と診断された。
縦隔軟部組織病変はCTでは指摘がやや困難な形状であり(図2-c)、肝門部リンパ節病変も非造影CTでは門脈と識別しにくい。肝病変(図2-d)に至ってはCT上異常所見を認めない(図2-d)。

FDG-PET MIP画像

FDG-PET MIP画像正面      FDG-PET MIP画像横向き

PET/CT融合画像

PET/CT融合画像

PET/CT融合画像および非造影CT

PET/CT融合画像および非造影CT

PET/CT融合画像および非造影CT 2

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