(※認証番号:301ADBZX00045000)
GI-BONEによる治療評価が有用であったMRONJに対する外科治療の実際
監修
大和 皓介 先生
兵庫医科大学医学部 歯科口腔外科学講座
野口 一馬 先生
兵庫医科大学医学部 歯科口腔外科学講座 教授
岸本 裕充 先生
兵庫医科大学医学部 歯科口腔外科学講座 主任教授
MRONJが下顎に発症した場合、下顎神経の保存の可否は患者のQOLに関わる。
本症例は知覚鈍麻をすでに発症しており、下顎神経周囲に炎症が波及していることから、神経保存の可否・工夫を術前に検討し、患者と情報共有することが重要であった。
●検査目的:MRONJの精査加療依頼にて当科紹介受診
●症例:70代女性
既往歴
ARA治療歴
- X年4月: イバンドロン酸ナトリウム 100mg/month 内服投与開始
- X+7年4月: アレンドロン酸ナトリウム 35mg/week 内服投与開始
口腔外科初診
紹介元にて撮影したパノラマX線写真および歯科用CT画像にて、左側下顎に腐骨様所見を認め、精査加療依頼にて当科紹介受診。
- X+11年2月: 自覚症状は左側下顎・オトガイ部の知覚鈍麻のみで疼痛はなかった。


診断・治療計画
外科的処置

「がん」ではなく「炎症」を描出しているため、特に集積の強い箇所に注目する






GI-BONE解析においては、SUVmaxだけでなく、volume指標も加味したTBU(MBV×SUVmean)を用いることで、治療効果の判定と病勢評価が可能であった。SUVにより治療前後のスケールを合わせた評価ができることはメリットである。
●MRONJにおける外科治療において、GI-BONEを活用することで3次元的に病変の広がりを把握することが可能となり、確実な外科手術の施行に繋がった。また、その定量評価によって治療前後の評価に有用であった。
●MRONJ Stage2で下顎神経周囲まで波及し、知覚鈍麻を認めた患者に対し、GI-BONEを用いて病変を術前に描出し、下顎神経を保存できた上に、再発なくMRONJを治癒することができた。
●加えて、術後の顎義歯を装着する上で、顎堤の高さを保存すること、および粘膜維持が可能となり、鉤歯の保護を図った。
