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パーキンソン病の診断と治療って?早期から診断・治療で、大きな支障なく生活できます。

【監修】 国立精神・神経医療研究センター
パーキンソン病・運動障害疾患センター センター長
村田 美穂 先生

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Q パーキンソン病は どんな病気?

A 体の動きに障害があらわれる病気です。

パーキンソン病は、脳の異常のために、体の動きに障害があらわれる病気です。
現在、日本には約15万人の患者さんがいるといわれています。高齢者に多くみられる病気ですが、若い人でも発症することがあります。

動作が
遅い・少ない・小さい

歩く速度が遅くなり、歩幅も狭くなります。
腕の振りも小さくなります。

手足が震える
(振戦(しんせん))

安静にしている時に、手や足に細かな震えが生じます。

筋固縮(きんこしゅく)

患者さんの腕や足を動かそうとすると、関節がカクカクするような抵抗が感じられます。

バランスがとれない
(姿勢反射障害)

重心がぐらついたときに、姿勢を立て直すことができず、そのまま倒れてしまいます。

ゆっくりと進行するのが特徴です。

パーキンソン病は、何年もかけてゆっくりと進行する病気です。
以前は、「パーキンソン病を発症すると、10年後には寝たきりになる」といわれていました。

しかし、現在は効果的な治療薬もあるため、発症から長い年数にわたり、よい状態を保つことができます。
それだけに、早い段階からきちんと治療を始めることが大切です。

パーキンソン病進行の度合い(ヤール重症度分類)
症状は片側の手足のみ。
日常生活への影響はごく軽度です。
症状が両側の手足に。
多少の不便はあっても、従来どおりの
日常生活を送ることができます。
早く治療を始めれば、良好な状態が保たれ、大きな支障なく生活することができます。
歩行障害や姿勢反射障害があらわれます。活動がやや制限されますが、
日常生活は自立しています。
両側の手足に強い症状があり、
自力での生活は困難。
介助が必要なことが多くなります。
一人で立つことができなくなり、
車椅子での生活や寝たきりになります。
全面的介助が必要。

Q なぜパーキンソン 病になるの?

A 原因は、脳内のドパミン神経の減少です。

私たちが体を動かそうとすると、脳の「大脳皮質」から全身の筋肉に、運動の指令が伝わります。
このとき、私たちの意図どおりに体が動くように、運動の調節を指令しているのが神経伝達物質の「ドパミン」です。
ドパミンは、脳の奥の「黒質」にある「ドパミン神経」でつくられています。

パーキンソン病になると、このドパミン神経が減少し、ドパミンが十分につくられなくなります。
その結果、運動の調節がうまくいかなくなり、体の動きに障害があらわれるのです。

線条体から大脳皮質に運動を調整する指令が出されます。
黒質のドパミン神経でつくられたドパミン線条体に送られます。
指令を受けた大脳皮質から、全身に運動の指令が伝えられます。
全身への運動の指令がうまく伝わらなくなり、
体の動きに障害があらわれます。
さまざまな神経の障害に伴い多彩な症状が現れます。

パーキンソン病では、黒質のドパミン神経の減少に加え、他の中枢神経や自律神経もダメージを受けます。
これにより、手足の震えなどの代表的な症状に加え、精神症状や自律神経の障害があらわれることもあります。

精神症状
「抑うつ」や「幻覚」を伴う場合があります。 また、高齢で重度の患者さんでは、「認知症」を合併することもあります。
自律神経障害
最も多いのは「便秘」で、患者さんの8割程度にみられます。
ドパミン神経の
減少に伴う
代表的な症状
頭痛 味覚障害 睡眠障害 起立性低血圧 立ち上がったときにふたついたり、めまいがする 頻尿 便秘 腰痛 異常な発汗 幻覚 認知症 抑うつ

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