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VSBONE BSI Ver.3.0を用いた定期的なフォローアップが有用であった進行前立腺癌症例
監修
永田 政義 先生
順天堂大学大学院医学研究科 泌尿器科学
近年、進行前立腺癌の治療モニタリングにおいて、定期的な画像フォローアップの必要性が国内外の前立腺癌ガイドラインにて示されている1-3)。また、進行前立腺癌の骨転移評価に、骨シンチグラフィは必要なモダリティである4,5)が、治療モニタリングおよび治療効果判定にBSIを用いることで客観的な評価が可能5-7)であり、現在、広く活用されている。99mTc-HMDPによるBSI算出ソフトウェア「VSBONE BSI」は、最新のバージョンアップにより、診断精度の向上が報告されている8,9)。
今回、最新バージョンであるVSBONE BSI Ver.3.0を用いた定期的な画像フオローアップが有用であった、進行前立腺癌症例を紹介する。
●Bone Scan Index(BSI)は米国Memorial Sloan Kettering Cancer Centerによって提言された全身骨格に対する骨転移腫瘍領域の構成比を百分率で表した指標です10)。
●VSBONE BSIは骨シンチ全身像において骨格の解剖構造を認識し、膀脱等を除いた高集積部位(ホットスポット)の設定を行い、BSIを算出します11)。


治療経過




治療経過


VSBONE BSIによるBSI評価は、前立腺がん骨転移に対して、紹介した症例における骨転移のfollow-upに有用であった。
●Ra223の治療選択時に限らず、骨転移を有する前立腺がんには、前治療から定期的な画像follow-upを用い、治療介入後も、VSBONE BSIによるBone Scan Index(BSI)評価にて治療レスポンスを評価する。
●VSBONE BSIによるBSI評価によって、薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)を早期に発見できる可能性もあり1)、顎骨への集積には注意することが必要である。
●VSBONE BSIは、成人の骨シンチ全身像を解析対象としています。
●小児の場合、骨端軟骨への薬剤の集積や全身の骨重量比など、成人と相違があるため、正しいBSIが算出できません。
●頭頂から足先まで仰臥位で撮像されており、前面像と後面像が対になった画像データの解析を前提としているため、下記のような画像が入力された場合、正しく解析できません。
・ 前面像と後面像が対になっていない画像
・ 前面像と後面像が視野内の患者位置と異なる画像
・ 全身を撮像していない画像(胸部や腹部のみ撮像した画像、頭部や膝下を撮像していない画像など)
・ 側臥位や伏臥位など、仰臥位以外で撮像した画像(膝を立てたり、身体の前で腕を交差させた場合も含みます。)
●下記のような画像が入力された場合、データによっては正しく解析できない可能性があります。解析結果を目視し、問題が無いことを確認したうえでご使用ください。
・ 人工関節や骨折治療用のプレートなど、体内に人工物が存在する画像
・ 尿バッグなどが描出されている画像
・ 成人の正常骨格と著しく異なる形状の骨格を撮像した画像
・ 画像マスク処理、フィルタ処理、分解能補正処理、仮想Planar画像など加工された画像
●VSBONEによる骨格の解剖構造認識は、撮像時の体位や入力される画像の質(S/N、コントラスト、均一性)など様々な理由により、正しい結果を得られない場合があります。
●骨格の解剖構造認識が正しく行われていない場合、誤ったBSIが算出される可能性があります。
●骨格の解剖構造認識の結果を修正・編集することはできません。
解析結果を必ず目視し、問題が無いことを確認したうえでご利用ください。
