日本メジフィジックス 医療関係者専用情報

腫瘍・炎症【主な核医学検査】

センチネルリンパ節シンチグラフィ

使用される放射性医薬品
99mTc-スズコロイド
【商品名:スズコロイドTc-99m注スズコロイドTc-99m調製用キット
検査の原理
腫瘍細胞からのリンパ流を直接受けるリンパ節をセンチネルリンパ節(見張りのリンパ節)といい、領域リンパ節の中で最初に転移が生じるリンパ節であるとされています。リンパ流には一定の方向性があるため、センチネルリンパ節への転移の有無を検査することは、それより下流のリンパ節への転移の指標になると考えられています。
リンパ移行性の高い放射性医薬品を原発巣の局所、または周辺組織に注入して動きを追うことで、センチネルリンパ節を特定し、領域全体のリンパ節転移の有無を評価する事ができます。また、症例ごとに適切なリンパ節郭清の範囲を決定でき、手術の縮小化も可能となります。
検査の流れ、注意事項
スズコロイド投与時の痛みを緩和するために、事前に腫瘍周辺に局所麻酔を行います。腫瘍周辺の数カ所にスズコロイドを直接皮下に投与し、マッサージにてリンパ流を刺激して、その1時間後、2時間後、4時間後、場合によっては24時間後に撮像をします。センチネルリンパ節が確認できた場合、手術のために皮膚上にマーキングをします。また、SPECTが有用な場合は、追加収集をすることがあります。手術中にガンマプローブを用いてセンチネルリンパ節を同定、摘出し、病理的検討を行う方法もあります。
解析方法、定量法
SPECT収集の際にCT検査も同時にできる装置では、両画像を融合表示することで診断情報を増やすことができます。
臨床的意義
  • 乳癌・悪性黒色腫等におけるリンパ節郭清範囲の決定に有用です。

センチネルリンパ節シンチグラム【乳癌症例】