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ブルークローバー・キャンペーンブルークローバー・キャンペーン2010 シンポジウム

パパの明日を、まもりたい。
前立腺がんと向き合う 〜早期発見、適切治療とは〜
急増する前立腺がん50歳から毎年検診を
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主 催:ブルークローバー・キャンペーン運営委員会、朝日新聞社
後 援:社団法人日本泌尿器科学会、日本人間ドック学会、日本放射線腫瘍学会、財団法人前立腺研究財団
特別協賛:アストラゼネカ株式会社
協 賛:日本メジフィジックス株式会社、ベックマン・コールター株式会社

ゲストによる講演
間寛平さん 前立腺がん治療との闘い 〜間寛平アースマラソンを代表して〜
土屋敏男さん 日本テレビ放送網 編成局 エグゼクティブ・ディレクター

約1年半前にアースマラソンをスタートした間寛平さんとPSA検査とのかかわりは、実は02年から始まっていました。当時、久しぶりに受けた人間ドックでのPSA値は12.10と高い値に。しかし生体検査を受けてもがん細胞は見つかりませんでした。

その後、08年12月にアースマラソンをスタート。太平洋をヨットで横断し09年3月にアメリカ・ロサンゼルスに到着後、メディカルチェックを受けました。検査項目にPSA検査が含まれており、22.87という高い値が。しかし70日間ヨットに同乗したパートナーも同様にPSA値が高かったため、「これは水分を十分にとらなかったことで浄化作用が働かなかったための雑菌繁殖ではないか」と診断され、抗生物質を服用しました。これ以降PSA値をチェックすることにし、4月のコロラドでは34.20と上昇。7月のニューヨークでは27.66と若干減少していました。その後も大きな変化はありませんでしたが、12月にトルコで42.54と急上昇したため、10年1月に生体検査を実施したところ前立腺がんが判明。しかし幸運なことに、転移は見られませんでした。

ホルモン療法をしながらアースマラソンを再開。PSA値は順調に下がり、3月のイラン・テヘランでは0.3にまで減少しました。しかし様々な医師への相談結果から、ホルモン療法では根治に至らない、と4月から最先端の放射線療法を行うことを決意。見える限りのがんを治療したのち、6月にトルクメニスタンから再スタートしました。

今(9月19日現在)ではPSA値も0.01に下がり、寛平さんは「アースマラソンがなければPSA検査もしなかったし、前立腺がんも発見できなかっただろう。前立腺がんになっても夢を追いかけられる。あきらめないでがんばっていきましょう」と語り、ゴールを目指し今日も走り続けています。

■アースマラソンとは

自分の足で陸地を走り、風の力を使ってヨットで海を渡り、西から東へ地球を一周する、間寛平さんによる人類初の壮大な試み。08年12月にスタートし、順風満帆に見えた矢先の今年1月、寛平さんに前立腺がんが発見されアースマラソンを一時中断。早期再開、そして完走に向けてひたむきに治療と向き合う寛平さんの姿は、大きな注目を集めています。

パネルディスカッション Q&A
司会:田村あゆちさん(フリーアナウンサー)

講演いただいた窪田吉信先生、寺地敏郎先生、土屋敏男さんに八島美夕紀さん(故・三波春夫さんの長女)も加わってのパネルディスカッション。田村あゆちさんの進行のもと、会場からの質問を中心に、前立腺がんの幅広い話題が繰り広げられました。

八島美夕紀さん
三波クリエイツ代表取締役、
元三波春夫PSAネットワーク代表

PSA検査を毎年受けていますが、どのような状況になったら精密検査を受けるべきですか?
70歳代男性から

窪田先生

70歳代の場合、PSA値が4を超えたら泌尿器科医に相談すべきだと思います。50歳代、60歳代の方も、4に近い数値ならば一度泌尿器科を受診してはいかがでしょうか。


寺地先生

数値そのものだけでなく、定期的に受けて変化を見ることが大切です。前立腺がんの危険因子には遺伝的要因も含まれるため、家族に前立腺がんの方がいらっしゃるなら、50歳前からでも定期的なPSA検査をお勧めします。


初期の患者で高齢の場合はどの治療法を選択すればよいのでしょうか?
また、費用はいくらかかるのでしょうか?

70歳代男性から

寺地先生

70歳代後半であれば、基本的には内分泌療法が基本になります。なかなか数値が下がらないようであれば放射線療法を追加する方法もあります。また70歳代前半であれば、手術も積極的に考えてよいでしょう。


窪田先生

一般的に手術をした場合、手術費と入院費用の負担額は24万円〜30万円くらいだと思われます。放射線療法の場合は約30万円、内分泌療法は年間18万円程度の負担です。


八島さんはこれまでPSAにかかわるどんな活動をされてきたのですか?

八島さん

父・三波春夫は、70歳の時に前立腺がんであることが分かり、その後7年間、病と共にありました。父が亡くなってから、多くの方にまずPSA検査を知っていただき、定期的に検査を受けていただけるよう講演などを行ってきました。身長や体重と同じように、自分のPSAの基準値を知って、その変化に気をつけていただきたいと思います。


土屋さん

私も、とても元気な間寛平さんが前立腺がんだと知って、それまで抱いていた前立腺がんやがん治療へのイメージが変わりました。寛平さんは治療中はもちろん、治療後数カ月経過した今も、毎日40から50キロの距離を、ほぼ毎日走っています。PSA検査を受けて適切な治療をしたからだと思います。


夫にPSA検査を勧めたいのですが抵抗があるようです。どうしたらよいでしょうか?
60歳代女性から

八島さん

ご本人のためだけでなく、「私たち家族のためにもぜひ検査に行ってね」と、お話しされてみるのもひとつの方法かと思います。


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