


前立腺がん急増の原因として、高齢化や食生活の欧米化と同時に、PSA検査の普及や診断法が進歩して発見が容易になったことも挙げられます。
前立腺がんの特徴は、高齢者に多く、進行が遅いこと。他のがんも同じですが、初期は無症状です。検診で初期に発見できれば、治療の選択肢も多く、確かな知識を持っていただきたいと思います。
検査には、ほとんどの医師にもできるPSA検査のほか、直腸診、超音波検査などがあり、がんの疑いがある場合は組織を採取し確定診断します。その上でグリーソン分類(腺の構造と増殖パターンを示すスコア)による悪性度と画像検査による病期(進行度)診断を参考にして、治療に入ります。年齢や全身状態なども総合して治療法を決めますが、最優先されるのは本人の希望です。
局所療法(手術・放射線療法)と全身療法(ホルモン療法・化学療法など)があり、早期の場合はすべての治療法が可能ですが、進行すると手術はできず、他の臓器に及んでいる場合はホルモン療法が主体となります。進行が遅いため、「無治療経過観察」も選択肢の一つです。
治療法も進化しています。
腹腔鏡手術のほか、「小線源療法」という副作用が起こりにくい放射線療法も普及してきました。また、効果を上げている抗がん剤もあり、遺伝子治療やワクチン療法、分子標的治療などの先進医療も進んでいます。たとえどんなに進行した段階で見つかったとしても、決してあきらめないことが大切です。
いま、前立腺がんの80%が血液検査で発見されており、前立腺がんの早期発見に検診が必要なことは明らかです。かかりつけ医に「PSA値を測ってください」と気軽にご相談ください。

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