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ヘパティメージ®
99mTc製剤
Q.肝胆道系描出の機序は?
F080808
A.

99mTc-PMTは、静脈内投与されると、迅速に血中から消失し、肝・胆道系へ移行した後小腸へ排出されます。腸管からの再吸収(腸肝循環)は認められず、また、尿中排泄は少ないです。血清ビリルビンに対する低い拮抗性を有し、高度黄疸例にも適用することができます1)

【参考文献】
1) ヘパティメージ注 添付文書(第1版), 2022改訂
Q.尿中排泄率は?
F080808
A.

血中総ビリルビンが1.0mg/dL以下の肝胆疾患患者9例に99mTc-PMTを74~185MBq 静注したときの累積尿中排泄率は投与後2時間で2.10±0.91%でした1)
また、健常者2例に99mTc-PMT 92.5~185MBqを静注したときの累積尿中排泄率は、投与後90 分で2.1±0.3%でした2)

【参考文献】
1) 渡辺 幸康 他 : 核医学 9 : 1589-1593, 1982
2) 大竹 英二 他 : 画像診断 3 : 265-270, 1983
Q.前処置として絶食の必要性について情報はありますか?
F030842
A.

新生児肝炎と胆道閉鎖症の鑑別等、腸管排泄能のみの評価でよい場合は、絶食は特に必要ないとされています1)
ただし、ヘパトグラム解析等一定条件下で検査を行いたい場合や、胆嚢描出の有無、胆嚢収縮能を確認したい場合は、食事により胆嚢が収縮し99mTc-PMTによる胆嚢の描出が抑制されることを防ぐため、最低4~6時間以上の絶食が必要と考えられています1,2)

【参考文献】
1) 對間 博之 他 : 超実践マニュアル核医学 p.182-188, 2016
2) 久田 欣一 他 : 最新臨床核医学 第3版 p.413, 2000
Q.腎臓、尿路系に集積した情報はありますか?
F050838
A.

健常者においても腎-尿路系への排泄があります1)
また、高度の肝障害や胆道閉鎖症がある場合、肝集積が低下することから腎排泄が増加し、腎臓・腎盂・尿路が描出されます2)。文献では、総胆管嚢腫3)、急性肝炎・胆嚢癌の肝内転移4)等で報告があります。

【参考文献】
1) ヘパティメージ注 添付文書(第1版), 2022改訂
2) 渡邊 克司 他 : 診療放射線技術選書8 放射性同位元素検査技術 p.366-370, 2000
3) 杉村 和朗 他 : 日本医学放射線学会雑誌 43:1205-1213, 1983
4) 森本 義人 他 : 核医学 20:1361-1369, 1983