アミロイドPET検査用イメージング剤「ビザミル®静注」の製造販売承認取得と上市

脳内におけるアミロイドベータプラークの高度の蓄積は、アルツハイマー病の特徴的な病理所見の一つとして知られています。アミロイドPET検査は、脳内に蓄積したアミロイドベータプラークを可視化する画像検査です。脳内にアルツハイマー病の病理所見に相当する程度のアミロイドベータプラークを有するかどうかを確認し、認知症の原因疾患がアルツハイマー病であるかどうかを判断する際の一助として利用されます。本剤は2014年3月にGEヘルスケア 社とライセンス契約を締結し、同社との協力の下、当社が医薬品として国内での開発を進めてきた結果、2017年9月27日に製造販売承認を取得、同年11月10日から「ビザミル®静注」として販売を開始しました。 海外においても「VizamylTM」の名称で、米国、EU、スイス及び韓国等で既に医療現場で使用されています。

ビザミル®静注

「セラAgX100」および「セラストランド-SL」 新発売

ヨウ素125シード線源による前立腺がんを対象とした小線源療法は、非常に弱い放射線を出す小さな線源を、がんのある組織の中に挿入して内部から放射線の照射を行う治療法で、転移や浸潤がなく前立腺内に限局している早期のがんに対し行われます。当社は日本で初めてシード線源の製造販売承認を取得し、全国の医療施設へ供給するとともに、技術サポートなどを通じて、小線源療法の普及に努めてまいりましたが、治療精度のさらなる向上のために2016年5月より、新たにTheragenics Corporation(セラジェニックス社 本社:米国ジョージア州ブフォード)が開発したシード線源2製品「セラAgX100」および「セラストランドーSL」の販売を開始しました。日本国内における男性の新規の前立腺がん罹患者数は、2015年より第1位となっています。厚生労働省のがん統計白書(2012年)によると、2022年まで治療対象となる前立腺がん患者数は増加し続けると予想されていますので、今後もヨウ素125シード線源による小線源療法により、多くの患者さんの生命とQOL向上に役立てることをめざします。

  • 小線源療法による治療イメージ図
  • セラAgX100