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PSA検診で発見が増える前立腺癌に 小線源療法で高い治療効果を 青木 学 先生(東京慈恵会医科大学放射線医学講座 講師)斉藤 史郎 先生(国立病院機構東京医療センター泌尿器科 医長)

侵疇の少ない治療法が選択される時代になった

前立腺癌が早期に発見された場合、根治的治療としては手術と放射線療法があります。放射線療法で最も効果が高いと考えられているのは小線源療法とIMRT(強度変調定位放射線療法)です。小線源療法は、放射線を発する小さな線源を前立腺に埋め込み、前立腺の内部から放射線を照射する治療法(図2)。IMRTは、前立腺に合わせて形や強度を調節した放射線を体の周囲から照射し、前立腺に放射線を集中させる治療法です。

図2 小線源の挿入法

手術は、内視鏡手術も広く行われるようになり、切除範囲も縮小化傾向が明らかになっています。なるべく患者さんの体に負担をかけない治療が望まれているためでしょう。小線源療法とIMRTも、従来の放射線治療に比べ、必要とされる部分に放射線を集中させるため正常組織への影響が少ないのが特徴。どちらも侵襲の少ない治療法と言えます。

前立腺癌は、PSAの値と、細胞の悪性度を示すグリソンスコアによって、低リスク(PSA<10、グリソンスコア≦6)、中リスク(10≦PSA<20、グリソンスコア=7)、高リスク(20≦PSA、グリソンスコア=8〜10)に分類されます。

低リスクの患者さんに対しては、手術でも、小線源療法でも、IMRTでも、治癒率は75〜90%になります(表1)。この段階で発見できれば、前立腺癌はほぼ治るのです。

表1 10年PSA無再発生存率

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