オンコシードとは
オンコシードとは主に早期前立腺がんの治療を目的に開発された、純チタン製カプセルにヨウ素125を封入した治療用密封小線源です。
 
ヨウ素125は、銀製短線の表面に化学的に結合しています。

カプセルの図

ヨウ素125は59.4日の半減期を持ち、27.4〜35.5KeVと低いエネルギー光子を放出する核種であるため、挿入した組織内の照射線量を高く維持すると同時に医療従事者や介護者の被ばくを軽減することができます。

前立腺がんの内照射療法は、既に1910年代には米国のMemorial Sloan-Kettering Cancer Center にて放射性ラジウムを用いて試みられています。その後、1960年代にヨウ素125を用いたシードが開発されましたが、十分な線量配置が困難で長期成績は期待された程ではありませんでした。

しかし、1980年代前半になりTRUSガイド下に会陰式刺入法が開発されたのを契機に、早期前立腺がんに対する全摘除術や外部照射法に匹敵する成績が得られ始め、オンコシードを用いた早期前立腺がんの根治的治療法が米国を中心に急速に広がりました。

挿入手術は短時間で終わり、患者への侵襲も少ないため入院も短期間ですみます。また、副作用も少ない治療法であることが大きな特色となっています。


前立腺疾患の臨床の図
 

特色
・低侵襲で患者の身体的負担やリスクが少ない。
・挿入手術は1回2時間程度で終わり、短時間の入院ですみます。
 (線源の脱落の有無の確認のため、最低1日の入院が必要となります。)
・治療成績は全摘除術や外照射療法と同等です。
・ヨウ素125は低エネルギーのため術者や介護者への影響が少ない。

ライン
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