うつと診断した後、家族に対する指導の原則として大切な点を教えてください。

Answer
認知症が背景にみられず、うつのみが存在する場合と、認知症の経過中に抑うつ症状がみられる場合では、指導のしかたに若干の違いがみられます。

認知症を伴わないうつ患者さんへの対応の原則

認知症を伴わないうつ患者さんへの対応の原則

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認知症の経過中に抑うつ症状がみられる患者さんへの対応の原則

認知症の経過中に抑うつ症状がみられる患者さんへの対応の原則

まとめ

認知症診療では、認知症とうつとの鑑別や認知症の経過中にみられる抑うつ症状について理解しておくことが重要です。しかしながら、臨床症状だけでは認知症とうつとの鑑別が困難な事例に遭遇することがあります。
その際、脳SPECT検査が両者の鑑別に役立つことを経験します。うつの脳血流異常に関して確立したものはないようですが、アルツハイマー病では頭頂葉後部あるいは後部帯状回での血流低下がしばしばみられることが明らかになっています。両者の鑑別が困難な事例でこれらの領域に脳血流低下がみられるとき、少なくともアルツハイマー病変が存在していることが強く示唆されると思います。脳SPECT検査を施行することによって、その後の治療方針の確立に役立つことが期待されます。認知症疾患の鑑別に際して脳SPECT検査は有効なツールとなります。