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メタストロン注(ストロンチウム-89)の治療を受けられる患者さんとご家族の方へ 骨の痛みの治療Q&A
【監修】日本アイソトープ協会 医学・薬学部会 アイソトープ内用療法専門委員会

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ストロンチウム-89による治療について

はじめに

メタストロン®注〔一般名:塩化ストロンチウム(89Sr)〕は、がんの骨転移による疼痛の緩和を目的とした治療用の放射性医薬品です。
このお薬は、ストロンチウム-89という放射線を出す物質(アイソトープ)を含んでおり、骨の成分であるカルシウムと同じように骨に集まりやすく、骨転移部では、正常の骨より長くとどまり、その放射線によって痛みがやわらぐと考えられています。
このお薬に含まれる放射性のストロンチウム-89は、尿や便といっしょに体外へ出ますので、注射後、特に1週間以内はいくつかの注意が必要です。このページには、それらの注意事項やこのお薬の説明などについて、Q&A形式で書かれています。
このページをお読みいただいて、わからないことがあれば、医師や看護師に遠慮なくおたずねください。

Q1がんの骨転移によって、どうして痛みがおこるのですか?
A.がんの骨転移により痛みが生じる原因は不明な点が多いのですが、主に以下のような原因があると考えられています。
がんの骨転移による痛みの原因
・がんが大きくなり骨の中の神経などを刺激する
・がん細胞が刺激物質を産生する
・骨転移部位で酸性が強まって刺激となる
Q2どのようなお薬ですか?
A.このお薬は、がんの骨転移による骨の痛みをやわらげるための注射用のお薬で、治療に適した放射線が放出されます。
注射されると骨の成分であるカルシウムと同じように骨に運ばれ、がんの骨転移部位では長くとどまり、その部位に放射線があたることによって痛みがやわらぐと考えられています。
お薬が効いた患者さんにおいては、通常注射の1〜2週間後から痛みがやわらぎます。
なお、このお薬は骨の痛みをやわらげることを目的としており、がんや転移そのものの治療が目的ではないことをあらかじめご理解ください。
Q3どのような副作用がありますか?
A.血小板や白血球が注射前に比べて20〜30%減少することがあります。また、まれに、血小板のより著しい減少、貧血、または、汎血球減少症(血小板、白血球、赤血球やヘモグロビンなどの細胞数がともに減少する)がみられたとの報告があります。このようなことから、注射前と注射後は、定期的に血液検査を受けてください。必要に応じ適切な処置を行います。

5〜15%の患者さんで、お薬を注射して2〜3日後に一時的に(2〜5日間)痛みが増すことがあります。その場合、必要に応じて痛み止めのお薬を増やしてその痛みをやわらげる治療を行います。