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メタストロン注(ストロンチウム-89)とは

臨床例

症例1 乳癌 58歳 女性

骨シンチグラフィにおいて、脊椎を中心とした全身骨への乳癌の多発性骨転移がみられます。
本剤投与前では、最大推奨用量のNSAIDを使用していましたが、視覚的アナログスケール(VAS)で示されるように、中等度の骨性疼痛があり、歩行困難などにより日常生活全般に支障をきたしていました。
本剤投与後は、1週間後から疼痛の速やかな減少がみられ、また、鎮痛薬の服用量も徐々に減少しました。投与後6〜8週間において疼痛はほとんど消失し、日常生活においても歩行にわずかに支障を残すのみとなり、著明なQOLの改善がみられました。

99mTc-HMDPによる骨シンチグラフィ

VASによる疼痛評価と鎮痛薬(NSAID)使用量

(資料提供)北海道がんセンター 院長 西尾 正道 先生


症例2 前立腺癌 多発性骨転移(76歳 男性)1)

本剤投与前には、オキシコンチン20mmg/日を使用していましたが、本剤投与後1ヵ月で鎮痛薬の使用はなくなりました。本剤投与前にあったFDGの腰椎や骨盤部などの集積は、投与1ヵ月後の像ではその集積が低下しています1)。FDGの腫瘍への取り込みはその部位の腫瘍活性を表わすとされています2) 。この症例では本剤によってFDGの取り込みが減少したと考えられます。

1) 山口 慶一郎 臨床放射線2009 54:1649-57
2) Fogelman I, et al., Semin Nucl Med 35:135-142

Sr-89投与前/Sr-89投与1ヵ月

(資料提供)仙台厚生病院 放射線科 部長 山口 慶一郎先生