FDG-PET検査のご紹介

大型血管炎FDG-PET検査のご紹介

監修

立石 宇貴秀先生
東京医科歯科大学 画像診断・核医学分野 教授

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*パンフレットには、臨床症例等も掲載されています。

 

大型血管炎FDG-PET検査の保険適用について*)
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2018年4月の診療報酬改定で、大型血管炎(高安動脈炎または巨細胞性動脈炎)に、FDG-PET検査が保険適用されました。保険適用の要件は、以下のとおりです。

高安動脈炎等の大型血管炎において、他の検査で病変の局在又は活動性の判断のつかない患者に使用する。

高安動脈炎等の大型血管炎の診断に用いる18FDG製剤については、当該診断のために用いるものとして薬事承認を得ている18FDG製剤を使用した場合に限り算定する。

高安動脈炎または巨細胞性動脈炎と診断されている患者が対象になり、不明熱の鑑別診断や大型血管炎疑いの患者は保険適用外となります。

デリバリーPET施設 国内で製造販売されているFDGスキャンR注は、2018年2月に「大型血管炎の診断における炎症部位の可視化」の効能追加が薬事承認されています。FDGスキャンR注は、国内10か所のPETラボから、平日1日3回デリバリーされています(2018年5月現在、図1)。18FDG製剤を医療機関内で製造されている施設でのPET検査については、各施設にご確認ください。

FDGスキャン®注は薬価基準未収載であるため、FDGスキャン®注を購入して使用される場合の費用は、別に算定されず、FDG-PET(E101-2; 7,500点)またはFDG-PET/CT(E101-3; 8,625点)の診療報酬点数に含まれます。
FDG-PET検査の費用は、厚生労働大臣が定める施設基準に適合している施設では8~10万円になります。

引用文献 *) 平成30年3月5日保医発0305第1号