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放射性医薬品全般その他

[放射性医薬品全般] 更新日:2015/12/22
F010001同一患者に複数のRI検査を行う場合の検査順位の考え方、検査間隔(投与間隔)の目安は?
検査順位は、下記条件に合うものを優先するようにします1)

・ 得られる臨床情報が重要な検査
・ 有効半減期の短い放射性医薬品
・ γ線エネルギーの低い放射性核種
・ 投与量の少ない放射性医薬品
・ 一方の放射性医薬品の体内分布が、他方の検査に影響をおよぼす可能性が低い検査

投与間隔の目安を表に示します1,2)
d:日(1d=24時間後) h:時間 m:分 s:秒 空欄:同日可能


※1: 99mTc標識薬剤投与後に99mTcO4-を投与する場合、99mTc標識薬剤に含まれるスズイオン(Sn2+)により体内で99mTc標識赤血球が形成され、血液プール像となる可能性があるため、2週間以上間隔をあける必要があります3)
99mTc-DTPA、99mTc-MAGは排泄の非常に速い薬剤であるため、検査を急ぐ場合は、閉塞性尿路障害等がなければ、検査終了後、同日に他の99mTc製剤を投与しての検査は可能と考えられます4)
※2: 111In-DTPA投与後の場合は7日空ければ次の検査が可能です。
※3: 123I‐FP-CITについても、臨床経験がないため安全側に考えて2日空けることが望ましいです。
ただし、123I‐FP-CIT→123I-IMP(採血定量)や123I-MIBG→123I-IMP(採血定量)の場合、もしくは123I-IMP(採血定量)2回の場合は、3日空けることが望ましいです。
検査を急ぐ場合、123I-MIBGは脳へ移行しないことから、123I-MIBGを先に行えば、より短い間隔で検査可能という考えもありますが、BBBが破綻している場合や、バックグラウンドの存在も考慮する必要があります。したがって、短い間隔での検査の実施の判断は、施設の判断となります。
※4: 131I検査との間隔を掲載しています。131I治療後に他の核医学検査を行う場合は、1ヵ月程度空けた上でバックグラウンドを確認した後、次の検査を実施します。
※5: 201Tl検査後の123I製剤、99mTc製剤による検査は定性評価であれば同日に可能です1)
※6: 書籍では、201Tl の検査を先に行った場合、67Gaは同日より投与可能2)となっていますが、201Tlの71-80keVのピークが67Gaの93.3keVのピークに影響を与える可能性があります。同日に検査をする場合は、201Tl を先に投与・撮像した後、67Gaを185keVと300keVの2エネルギーピークで撮像し撮像時間を長くすることで、201Tlの影響を避けることができます。可能であれば、201Tl検査後1週間程度(67Ga 投与までは5日程)空けて67Gaの検査を行うことが望ましいです。

【参考文献】
1) 久田 欣一 他 : 核医学イメージングハンドブック p.16-17, 2000
2) 久田 欣一 他 : 核医学イメージングハンドブック (旧版) p.26-27, 1986
3) 久田 欣一 他 : 核医学イメージングハンドブック p.132-133, 2000
4) 久田 欣一 他 : 核医学イメージングハンドブック p.180, 2000

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[放射性医薬品全般] 更新日:2015/01/30
F136811看護師による静脈注射は可能ですか?
2002年9月30日に厚生労働省医政局から出された通知1)により、医師の指示の下、看護師による医薬品の静脈注射が可能となっています。

なお、核医学技術学会RI医薬品の取り扱いに関する調査研究ワーキンググループのアンケート調査では、看護師が放射性医薬品を投与している施設は27.3%(50施設/184施設)でした2)

【参考文献】
1) 厚生労働省 医政発0930002号(平成14年9月30日)「看護師等による静脈注射の実施について」
2) 杉林 慶一 他 : 核医学技術 29:277-314, 2009

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[放射性医薬品全般] 更新日:2015/01/30
F160022注射漏れ時の対処法は?
局所被曝の軽減を目的として、放射性医薬品を拡散させる処置(局所加温、マッサージ等)が推奨されています1,2)

【参考文献】
1) 福田 寛 他 : 核医学 40:213‐220, 2003
2) 利波 紀久 他 : 日本核医学会『放射性医薬品の適正使用におけるガイドラインの作成』 p.25-27, 2004

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[放射性医薬品全般] 更新日:2015/01/30
F021203骨密度測定に影響しますか?
DXA法(二重エネルギーX線吸収測定法)を用いて骨密度を測定したところ、放射性医薬品投与後に有意な低下を認めたとの報告1-3)と、有意な影響は認められなかったとの報告4-6)があります。

影響するとの報告があることと1-3)、X線骨密度測定装置の添付文書7-9)の使用上の注意に、「ミエログラム(脊髄造影法)に使用されるX線造影剤及び放射性医薬品、バリウム注腸、及び他の診断検査は、正確な推定を妨げます。」との記載があることから、放射性医薬品投与後にX線を用いて骨密度を測定する場合は、体内にある放射性医薬品の放射能が十分減衰するまで間隔を空けてから、実施することが望ましいです。

【参考文献】
1) McKiernan FE 他 : J Clin Densiton 9:164-166, 2006
2) Rosenthall L 他 : Clin Nucl Med 17:195-197, 1992
3) 小橋 肇子 他 : 日本骨形態学会誌 8:77-81, 1998
4)  Cambell A 他 : J Clin Densiton 8:14-17, 2005
5) 伊藤 康二 他 : 核医学 35:34-35,1998
6) 国立病院総合医学会講演抄録集 596, 2007
7)  X線骨密度測定装置 DPXシリーズ(DPX-NT/DPX-MD+/DPX-BRAVO) 添付文書(改訂8版), 2013
8) X線骨密度測定装置 Lunar iDXA 添付文書(改訂4版), 2013
9) X線骨密度測定装置 PRODIGY 添付文書(改訂9版), 2014

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[放射性医薬品全般] 更新日:2017/01/19
F150053核医学検査の正常値(基準値)は?
以下の報告があります。正常値(基準値)の目安としてご参照ください。
より正確に検査を行うためには、施設ごとに一定の条件下で正常値(基準値)を設定してください。
検査 製剤 種類 正常値(基準値)
脳血流 123I-IMP マイクロスフェア法(Kuhl) 47.2±5.4 mL/min/100g 1)
ARG法 大脳皮質 33.0±5.1mL/100g/min 2)
大脳皮質 39.5 mL/100mL/min ※ 3)
DT-ARG法
(QSPECT)
- 大脳皮質 37.4 mL/100g/min 4)
多施設共同
研究
大脳半球35.7±5.8 mL/min/100g 5)
Graph-plot法 京都府立医科大学相関式 大脳皮質46.0±3.6mL/100mL/min ※ 6)
島根核医学技術研究会相関式 大脳半球38.9±3.5mL/100g/min 7)
99mTc-HMPAO Patlak法 全脳49.3±10mL/100g/min 8)
ドパミントランスポーター 123I-FP-CIT 特異的結合比(SBR) Bolt法 <4.5 9)
DaTView <4.18 10) (平均-2標準偏差より算出)
ROC解析より算出したアルツハイマー病とレビー小体型認知症の鑑別のカットオフ値は4.0911)
QSPECT <4.012)
甲状腺 123I 摂取率(3時間) 5〜15% 1)
摂取率(24時間) 10〜40% 1)
T3抑制試験 T3投与後に投与前の50%以下に抑制 1)
過塩素酸(パークロレイト)
放出試験
過塩素酸投与後に投与前より10%以上減少すると有機化障害あり 1)
99mTcO4- 摂取率(30分) 0.4〜3.0%13)
99mTc-MAA シャント率(全身法) <15% 14)
腎臓 99mTc-MAG MPC法による有効腎血漿流量(ERPF) 538(444〜683)mL/min/1.73m2(両腎)15)
99mTc-DMSA 腎摂取率(2時間) >20%(片腎)1)
肝臓 99mTc-GSA HH15 正常0.537±0.03716)
軽症0.631±0.08016)
中等度 0.741±0.07616)
重症0.830±0.05416)
LHL15 正常0.942±0.01716)
軽症0.909±0.04416)
中等度 0.844±0.06616)
重症0.706±0.11216)
心臓 201Tl 洗い出し率(washout rate) 50±5% (40%以下を心筋虚血の指標)17)
心筋血流製剤 負荷時一過性左室拡大
(TID)比
<1.201)
123I-BMIPP 心筋/縦隔(H/M)比 2.3±0.318)
洗い出し率(washout rate) 18.3±7.5%18)
※単位は文献の表記通りに記載しているため、同じ指標でも異なる場合があります。

心電図同期SPECTよる心機能指標
  日核WG19) J-ACCESS20)
男性 女性 男性 女性
EF (%) 64±7 69±7 63.1±7.2 73.7±9.3
EDV(mL) 80±16 64±13 87.9±22.8 59.0±16.8
ESV(mL) 29 ±9 20±7 32.9±13.4 16.5±9.9
EDVI (mL/m2) 47±9 42±7 51.1±11.8 39.3±10.7
ESVI (mL/m2) 17±5 13±4 19.0 ±7.1 10.9±6.4
EF:ejection fraction、 EDV:end-diastolic volume、ESV:end-systolic volume、EDVI:EDV index、
ESVI:ESV index

心電図同期SPECTよる拡張機能指標19)
  60歳未満 60歳以上
PFR (/sec) 2.79±0.53 2.58±0.60
1/3 MFR (/sec) 1.68±0.30 1.51±0.47
TPFR (msec) 159±26 176±48
TPFR / RR 0.17±0.02 0.18±0.04
PFR:Peak filling rate、 1/3MFR:1/3 mean filling rate、TPFR:Time to peak filling rate、
TPFR/RR:Time to peak filling rate / RR interval

【参考文献】
1)  利波 紀久 他 : 核医学画像診断ハンドブック -良い読影と効果的な利用のために-<改訂版> p.314-317, 2011
2) Hatazawa J 他 : J Nucl Med 38:1102-1108, 1997
3) 伊藤 浩 他 : 核医学 33:175-178, 1996
4) Kim KM 他 : Neuroimage 33:1126-1135, 2006
5) Yamauchi M 他 : Ann Nucl Med 28:836-850, 2014
6) Ishii K 他 : Ann Nucl Med 25:255-260, 2011
7) 吉岡 隆二 : 山陽核医学カンファレンス 47:7-8, 2009
8) 楊 徳文 他 : 日本医学放射線学会雑誌 56:860-865, 1996
9) Tossici-Bolt L 他 : Eur J Nucl Med Mol Imaging 33:1491-1499, 2006
10) Shimizu S 他 : Eur J Nucl Med Mol Imaging 43:184-192, 2016
11) Shimizu S 他 : Geriatr Gerontol Int 2016 doi: 10.1111/ggi.12794.
12) 飯田 秀博 : BFIC 30:7, 2014
13) 藤田 透 他 : 核医学 14:827-839, 1977
14) 勝浦 秀則 他 : 北海道放射線技術学会雑誌 51:35-39, 1991
15) MPC法定量標準プロトコール p.4
16) 鳥塚 莞爾 他 : 核医学 29:159-181, 1992
17) 玉木 長良 他 : 心臓核医学を活かす p.156, 1996
18) 西村 恒彦 他 : SPECT機能画像 p.126-132, 1998
19) Nakajima K : Ann Nucl Med 24:125-135, 2010
20) Nakajima K 他 : Eur J Nucl Med Mol Imaging 34:1088-1096, 2007

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[放射性医薬品全般] 更新日:2016/10/19
F246819診断用放射性医薬品を投与された患者のオムツ(感染性医療廃棄物)の処理方法、回収期間の目安は?
日本核医学会等関連学会より、放射性医薬品を投与された患者さんのオムツ等の取扱いマニュアルが作成されています。マニュアルでは、減衰を待って放射能を測定し、バックグラウンドレベル以下であることを確認してから感染性医療廃棄物として処理する方法が記載されています。
詳細は、日本核医学会のホームページに公開されている「放射性医薬品を投与された患者さんのオムツ等の取扱いについて」1)をご参照ください。
http://www.jsnm.org/archives/734/ (日本核医学会 ホームページ)

【参考文献】
1) 日本核医学会 他 : 核医学41:157-162, 2004

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[放射性医薬品全般] 更新日:2017/06/23
F120035放射性医薬品を投与された患者さんに対し、海外渡航時のセキュリティアラームや公共施設等の煙感知器が作動した例はありますか?対処方法はありますか?
海外では201Tlや131Iを投与した患者さんに対し、空港等に設置されているセキュリティアラームが作動した例が報告されています1-11)。国内では、核種に関わらず、公共施設のトイレ等に設置されている煙感知器(紫外線検出式炎センサー)が誤作動した例が報告されています12-15)。 

放射性医薬品を投与された患者に対して、このような情報をお伝えし、海外への渡航予定の有無を確認する等の対策を検討することが勧められています10)。また、渡航されて万が一空港等の放射線検出器で放射線を検出された時、係員に事情を説明する助けになるよう、日本核医学会放射線防護委員会、日本甲状腺学会では、体内に放射性医薬品が残存していることを証明できる書式の例を紹介しています10,11)

(参 考)
放射性医薬品投与後セキュリティーアラーム(放射線検出器)により検出されなくなる目安は、18F‐FDG:1日後、99mTc・123I : 3日後、111In : 14〜17日後、67Ga・201Tl : 30日後、131I : 95日後との報告があります15,16)


【参考文献】
1)  Iqbal MB 他 : Lancet 366:342, 2005
2)  Sinzinger H 他 : Nucl Med Commun 28:423-424, 2007
3)  Sinzinger H 他 : Nucl Med Commun 26:67-68, 2005
4)  Paz-Filho GJ 他 : J Nucl Med 337, 2008
5)  Stockigt JR 他 : Med J Aust 183: 552, 2005
6)  Gangopadhyay KK 他 : BMJ 333:293-294, 2006
7)  Gitler B : J Nucl Cardiol 14:904-905, 2007
8)  Gitler B 他 : N Y State J Med 89:634, 1989
9)  Toltzis RJ 他 : N Eng J Med 315:836-837,1986
10)  放射線防護委員会「核医学検査・治療を受けた患者が空港等で放射線を検知される事態への対応」, 2008
11)  日本甲状腺学会「アイソトープ治療証明書」, 2012
12)  Tajiri J 他 : Lancet 370:934, 2007
13)  新尾 泰男 他 : 核医学技術 28:238, 2008
14)  山 直也 他 : 核医学 46:287, 2009
15)  Yoshizawa H 他 : Ann Nucl Med 30:380-384, 2016
16)  RSNA2004 SSJ19-01「Sensitivity of personal homeland security radiation detectors to medical radionuclide and implications for counseling of nuclear medicine patients」

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[放射性医薬品全般] 更新日:2015/01/30
F071413体重の少ない患者へ投与する際、残った薬剤は請求可能ですか?
残量の使用予定がない、薬剤の性状から残量の長時間の有効保存ができない等の理由により、「やむを得ず廃棄した場合」は、1瓶分の薬価の算定が認められる傾向にあり、明細書に「残量廃棄」と明記します1,2)

ただし、都道府県によって見解が異なる可能性がありますので、ご施設の管轄の保険審査機関にて確認するようにしてください。

【参考文献】
1) 杉本 恵申 他 : 2010-2011年版入門診療報酬の請求 p.77-78, 2010
2) 社会保険診療報酬支払基金:レセプト電算処理システム 電子レセプトの作成手引−医科−:平成24年7月 p.45-46, 2012

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[放射性医薬品全般] 更新日:2015/12/22
F250047放射性医薬品を投与された患者の実効線量、吸収線量は?
ICRP Publication 53,80,106,128に示された放射性医薬品別の実効線量、吸収線量に関するICRPデータ一覧表を年齢別に示します。

 ■成人
 ■15歳
 ■10歳
 ■5歳
 ■1歳

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[放射性医薬品全般] 更新日:2016/12/22
F250054放射線診療従事者が受ける被曝はどのくらいですか?
職種別の被曝線量は以下のとおりです。

■技師
・患者をセットアップしてから撮像終了までの検査1 件当たりの被曝線量の実測値1)
  投与量(MBq) 投与〜撮像 平均被曝線量
骨 (99mTc) 740 3〜4 時間 0.28μSv/件
脳血流 (99mTc) 740 2.84μSv/件
肺血流 (99mTc) 185 5分 0.21μSv/件
67Ga 74 3日 0.18μSv/件
131I 370 3日 0.56μSv/件

■医師
・静注時の被曝線量の実測値2)
  投与量(MBq) 平均被曝線量
99mTc 185 0.10μSv/件
555 0.20μSv/件
740 0.33μSv/件
67Ga 100 0.30μSv/件

■看護師
・オムツ交換時の被曝線量の実測値3)
  投与量(MBq) 投与後経過時間 作業時間 平均被曝線量
99mTc 740 3時間 5分 0.425μSv/件

【参考文献】
1) 日下部 きよ子 他 : Radiology Frontier 7:295-298, 2004
2) 宗近 宏次 他 : 画像検査フルコース p.552-553, 2003
3) 日本核医学会、日本核医学技術学会 : 看護スタッフのための核医学Q&A p.5

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[放射性医薬品全般] 更新日:2017/01/19
F250056放射線診療従事者の被曝線量の上限(線量限度)は?
職業被曝に対する線量限度は以下の通り定められています1,2)

実効線量の限度 男性 5年間(4月1日を始期とする5年間)につき100mSv
4月1日を始期とする1年間につき50mSv
女性労働者(妊娠の可能性のない者およびその意思のない者を除く) 3か月間につき5mSv
妊娠と診断された女性労働者(診断時から出産までの間の線量限度) 外部被曝:腹部表面の等価線量が2mSv
内部被曝:母体の実効線量が1mSv
水晶体の等価線量の限度 4月1日を始期とする1年間につき150mSv
皮膚および手・足の等価線量の限度 4月1日を始期とする1年間につき500mSv
(参考)
妊娠中あるいは妊娠の可能性がある生殖可能年齢にある女性の場合は、胎芽/胎児に対する配慮が必要です。女性の医療スタッフの体内に存在する胎芽/胎児の放射線被曝は、公衆被曝として扱われます。そのため、生殖可能年齢の女性、あるいは妊婦に対しては、他の女性労働者や男性とは異なる職業被曝に対する線量限度が設定されています2)

【参考文献】
1) 医療法施行規則第30条の27
2) 草間 朋子 他 : 放射線防護マニュアル第3版 p.81-87, 2013

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[放射性医薬品全般] 更新日:2017/03/27
F250053診断用放射性医薬品を投与された患者の家族・介護者等が受ける被曝はどのくらいですか?NEW
診断用放射性医薬品は実効半減期が短いため、患者の家族が被曝する量は非常に少ないと言われています1)。核医学検査後に、ずっと患者の傍らに一緒にいたとしても、0.05mSv以下のわずかな影響であるという資料があります2)

表:放射性医薬品の典型的な投与量と、患者さんから2mにおける積算ガンマ線量2)
核種 物理的
半減期
投与量
(MBq)
初期線量率
(μSv/h)
積算ガンマ線量
(mSv)
67Ga 3日 93 0.6 0.05
99mTc 6時間 740 3.9 0.04
123I 13時間 111 0.8 0.02
201Tl 3日 74 0.3 0.04

【参考文献】
1) 社団法人 日本アイソトープ協会: ICRP Publication 52 核医学における患者の防護 p.25, 1990
2) 日本核医学会 日本核医学技術学会 : 看護スタッフのための核医学Q&A

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[放射性医薬品全般] 更新日:2017/04/20
F250057診断用放射性医薬品を投与された患者の家族・介護者等の被曝線量の上限(線量拘束値)は?
ICRP2007年勧告では、「診断又は治療を受けている患者の病院あるいは家庭のいずれかで支援と介助に役立つ家族や親しい友人のような、個人が承知の上で進んで受ける(職業被曝以外の)被曝」を医療被曝としています1)
ICRP2007年勧告を補完するために作成されたICRP publication105では、患者の医療被曝には線量拘束値を設けず、患者の介助者および介護者には線量拘束値(ある行為により受ける線量の制限値)を用いることを推奨しています2,3)

ICRP publication 105では、成人の場合1事例当たり5mSvの線量拘束値が妥当としています。若年の子供・乳幼児ならびに直接的な介助あるいは介護をしない訪問者は公衆の構成員(1mSv/年)として扱うべきとしています3)

【参考文献】
1)  社団法人 日本アイソトープ協会 : ICRP publication 103 国際放射線防護委員会の2007年勧告 p.83-90, 2007
2) 草間 朋子 他 : 放射線防護マニュアル 第3版 p.69-71, 2013
3) J.Valentin 他 : ICRP publication 105(日本語訳) p.28-41, 2007

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