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パーヒューザミン®サイクロトロンRI製剤

[パーヒューザミン®注] 更新日:2015/01/30
F080155脳への集積機序は?
123I-IMPの脳組織への集積機序は未だ解明されていない部分も多いのですが、『アミン受容体に限定されない非特異的細胞成分との結合』という説が最も有力視されているようです1,2)
123I-IMPは構造的にアミンと近似しているため、アミン受容体に非特異的に結合すると推察3)されていましたが、アミン受容体以外にも、神経細胞に特有の構造物であるシナプス膜に多く分布していたとする研究結果4)があるためです。

【参考文献】
1) 大場 洋 : 金沢大学十全医学会雑誌 98:336-350, 1989
2) 久田 欣一 他 : 脳・心臓の核医学SPECT p.30-31, 1992
3) Winchell HS 他 : J Nucl Med 21:947-952, 1980
4) 森 厚文 他 : 核医学 23:1585-1594, 1986

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[パーヒューザミン®注] 更新日:2015/04/23
F180156排泄部位・排泄率は?
健常成人男性2例に123I-IMP111MBqを投与し、尿中排泄率を測定した結果、0〜6時間で1.6%、6〜24時間で26.3%であり、0〜24時間での累積尿中排泄率は27.9%でした1)
また、健常成人男性5例において、123I-IMP投与後0〜24時間で23%、25〜48時間で17%が尿中に排泄される、としている文献もあります2)

【参考文献】
1) 関 宏恭 : 金沢大学十全医学会雑誌95:279-294 ,1986
2) Kuhl DE 他 : J Nucl Med 23:196-203, 1982

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[パーヒューザミン®注] 更新日:2015/01/30
F130167患者が検査中に眠ってしまった場合、検査への影響は?
脳内のトレーサー分布が決定するには、123I-IMPの場合は少なくとも10分が必要です1)。入力関数の積分で推定すると、5分で約50%、10分で約65%、20分で85%の入力が完了しています2)。トレーサー分布が決定するまでに眠った場合、睡眠時の脳血流画像となった例(99mTc-HMPAO)も報告されており3)、検査へ影響する可能性もあります。

【参考文献】
1) 松田 博史 : INNERVISION 16(1):28-30, 2001
2) Iida H 他 : J Nucl Med 35:2019-2030, 1994
3) 阿久津 二夫 : 北里医学 22:131-139, 1992

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[パーヒューザミン®注] 更新日:2015/01/30
F130153開眼・閉眼どちらで検査すべきですか?
開眼・閉眼は特に限定されませんが、各施設で条件を一定にすることをお勧めします1)

閉眼では後頭葉皮質・視覚領での放射能が開眼時よりも低いとの報告2-4)があるほか、光刺激による検討でも同様の結果が得られています5,6)

なお、全国で実施された前処置に関するアンケート7)では、投与から10分間の閉眼安静が13%(12施設)で実施されていました。

【参考文献】
1) 久田 欣一 他 : 最新臨床核医学 第3版 p.96, 2000
2) 長谷川 貴彦 他 : 核医学 33:1239-1242, 1996
3) Catafau AM 他 : Nucl Med Commun 17:480-484, 1996
4) 久保 敦司 他 : シンチグラムアトラス-正常像とピットフォール- p.15-18, 1997
5) Hill TC 他 : J Nucl Med 23:191-195, 1982
6) Woods SW 他 : J Nucl Med 32:210-215, 1991
7) 横野 重喜 他 : 核医学技術 19:372-385, 1999

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[パーヒューザミン®注] 更新日:2015/01/30
F100104ヨードアレルギー患者に投与しても大丈夫ですか?製品に含まれるヨード量は?
パーヒューザミン注に含まれるヨード量はわずか(約0.168mg/mL)ですが、ヨードアレルギーの発症に閾値はありませんので、アレルギーが起こる可能性はゼロとは言えません。食品中の微量のヨードによってさえアレルギーが起こることがあります1,2)
必ず、医師の判断の下、ご使用いただきますようお願いします。

【参考文献】
1) 足立 厚子 他 : 皮膚 31:25-30, 1989
2) 久保田 由美子 他 : アレルギー 47:1046, 1998

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[パーヒューザミン®注] 更新日:2015/01/30
F150131後期像の臨床的意義は?
発売当初、後期像での再分布現象は脳組織の生存能力を示し、脳代謝とも関連するのではないかと報告されていましたが、一般的に再分布の意義は疑問視されています1)。また、脳血管障害例において再分布領域は、脳血流が25〜35mL/100g/min程度に低下した領域であるとの報告もあり2)、さまざまな定量法が普及した現在では、定量を行うほうが一般的になってきています。しかし、その後も後期像が脳卒中患者や頭部外傷患者の予後予測に有用とする報告3,4)や、てんかん発作後数時間以内の123I-IMP SPECTにて早期像と後期像で低下所見が増強(逆再分布)されることを利用したてんかん原焦点の局在決定の可能性が報告されています5)

一方脳腫瘍においては、悪性リンパ腫か否かの鑑別に早期像・後期像の集積パターンが有用であると報告されています6,7)。しかし、単純ヘルペス脳炎(病初期のみ)や脳幹脳炎等の炎症性疾患でも後期像で高集積を示したとする報告があり8,9)、悪性リンパ腫と脳炎の鑑別には123I-IMP SPECTのみでは不十分であり、定量的評価が必要としているものもあります9)
また、悪性黒色腫でも後期像で集積が増強されたとする報告があります10,11)

【参考文献】
1) 久田 欣一 他 : 最新臨床核医学 第3版 p.97-98, 2000
2) 小田野 幾雄 他 : 臨床放射線 34:667-673, 1989
3) 福光 延吉 他 : 日本医学放射線学会雑誌 57:660-667, 1997
4) 砂田 一郎 他 : 日本救急医学会雑誌 5:148-154, 1994
5) 左 光治 他 : てんかん研究 14:25-30, 1996
6) 深堀 哲弘 他 : 日本医学放射線学会雑誌 56:53-59, 1996
7) Akiyama Y 他 : J Nucl Med 41:1777-1783, 2000
8) 小野 志磨人 他 : 核医学 26:239-251, 1989
9) 橋本 祐治 他 : 脳神経外科 30:725-729, 2002
10) 宮崎 貴浩 他 : 核医学 30:1399-1403, 1993
11) 木下 博史 他 : 日本臨床 49:1473-1479, 1991

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