半減期が短く在庫ができない放射性医薬品の安定供給を果たすために、当社は全国的な規模で製造拠点を開設し、お約束した時間どおりに各医療機関に製剤をお届けするビジネスモデルを確立してまいりました。

製造拠点と出荷製品全国マップ

お客様が選択できる多様な受注体制

当社では、電話による受注に加え、FAX、インターネットなど、いずれの方法でも製剤を発注いただけるサービスを提供しており、オンラインシステムにより受注情報を製造から出荷まで一括管理することで安全かつスピーディな供給体制を整えています。

RIOS-NET(Radiopharmaceuticals Information and Orderlng System):公益社団法人日本アイソトープ協会と放射性医薬品メーカー全社により運営されているインターネットを活用した放射性医薬品の共同受注システム。

また、発注いただいた内容について、FAXまたは電子メール(携帯メール含む)にファイルを添付して返信を行い、ご注文内容をご確認していただけるサービスも提供しております。お客様による発注内容の確認で、更に正確な受注につながるシステムです。

MARS(Medi-Physics Automatic Response and/or Report System):ご注文内容確認システム。

原材料の安定調達と製品の正確迅速な供給

放射性医薬品の製造に欠かせない放射性原料等、特にMo-99を安定的に調達するために、サプライヤーや国際輸送ルートの開拓に努めています。また、国内輸送会社との連携により独自の輸送体制を確立し、正確で迅速な供給を可能としています。

安全な輸送を確保する取り組み

放射性医薬品の輸送には関係法令による厳しい規制があることから、安全輸送のために関係法令に従い、「放射線防護計画」を定めて順守しています。さらに、自主基準として「放射性物質および放射性医薬品の運搬保安管理規程」を設けており、さまざまな取り組みを通して安全輸送確保に努めています。

物流品質事故低減活動

物流品質事故の低減に向けた啓発活動を現場レベルで行っています。季節要因により発生が想定される事象について注意喚起のポスターを作成し、定期的に輸送協力会社へ配信しています。

輸送講習会

物流品質のさらなる向上を目的として、毎年、輸送協力会社の管理者および実務担当者を対象に「安全輸送講習会」を開催し、放射性医薬品輸送時の安全な取り扱いについての理解を深め、関係法令・基本事項の順守、徹底に努めています。

安全輸送講習会実施回数(過去3年間の実績)

  2015年 2016年 2017年
管理者向け 9回 9回 9回
運搬従事者向け 26回 31回 29回

輸送事故想定訓練

放射性医薬品の輸送途上における事故を想定した「輸送事故想定訓練」を毎年実施しています。事故発生時の初動対応、対策本部の設置および事故現場での対応がマニュアルに沿って実行できるかを確認し、都度、改善を図っています。